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#日記

アンチパリピとコロナと銃弾

アンチパリピとコロナと銃弾

コロナ禍になって慄いた事がある。

人の命を奪うという恐怖、目に見えない恐怖、withコロナというワードは我々の生活を一変させた。しかし、今回はその話は一旦置いておこう。

私住んでいるのような田舎では感染者が数日間どこに立ち寄ったのち、感染が発覚のか、症状等を事細かにニュースで放映される。感染者は体調不良の中、二週間前の記憶を事細かに覚えており、あまつさえ発熱状態をおして友人と遊びに行っていると

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親の愛はシトラスの香り

話は自分の小学校に遡る。

私の育ったのは1学年1クラス全校生徒でいうと100人に満たない、ド田舎だった。全校生徒の顔と名前を覚えられるような生徒数だ。

その一人、同級生に妙な子がいた。

図工の時間、おそらく「友達について」という題材で絵を書いていたと記憶しているのだが、その子の絵は四角形に丸と棒がついたような人型が10ほど、腕らしきものを上げたり下げたりして横並びになっていた。子供によくある

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カラスが鳴く

カラスが鳴く

私はカラスが好きだ。

孤高のようでいて、集団行動も出来、人の顔を覚え、動物の鳴き声なら真似が出来るほど知能が高い。電線につかまり風を受けながらじっと何かを見ているスナイパーのようなフォルムがとても格好良い。そしてなんとなく、人間に一番近い動物のような気もする。

しかし、私は「カラスが好き」という人に出会ったことがない。カラスは大体の人に嫌われている。理由は様々であるが、この風潮は日本だけではな

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遠い幽霊よりも近くのウィルス

遠い幽霊よりも近くのウィルス

カレンダー上から夏は去ったが、暑い毎日は続いている。

外出時にマスクをしているだからだろうか、自粛で外出できず家でひきこもり生活が続いているからだろうか、温度計では計れず、伝えようもないこの不快感はフラストレーションとなって体の芯で熱を帯びてくすぶっている。こういうときには「暑い」と唸るしかない。

そういえば、この夏はTVで「怪談」とか「幽霊」という言葉を耳にしなかった気がする。TUBEの前田

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平成親友交歓

まだ平成の頃、秋口だったか。地元のガストで私を含め3人、それぞれが別の感情を持って座っていた。

その感情のうち「怒」を持っていた私は、今も時々この<出来事>を思い出し腹を立て、そのあと、教訓教訓、と切り替えるのである。

出来事。というにもたわいも無い、20代の頃の3人の話だ。

一人は、幼稚園時代からの幼名馴染み。
幼少の頃から穏やかで、お遊戯会の劇で白雪姫をするような、クラスの「花」であった

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