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2020年11月の記事一覧

チョコエッグの中の文豪

もともと、noteを書き始めた目的は「太宰治の作品を私風に伝えることで面白さを知って欲しい」というものだったにも関わらず、つい目的を忘れて自分のことを書き殴ってしまっていたので、一度初心に戻ろうと思う。たまにはね。
太宰治というと皆さんはどう言うイメージを抱くだろうか?
人間失格、生まれてすみません、入水自殺。
この印象が強烈すぎて暗いイメージを持っている人が多く、太宰治をおすすめしても訝しげな顔

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アンチパリピとコロナと銃弾

アンチパリピとコロナと銃弾

コロナ禍になって慄いた事がある。

人の命を奪うという恐怖、目に見えない恐怖、withコロナというワードは我々の生活を一変させた。しかし、今回はその話は一旦置いておこう。

私住んでいるのような田舎では感染者が数日間どこに立ち寄ったのち、感染が発覚のか、症状等を事細かにニュースで放映される。感染者は体調不良の中、二週間前の記憶を事細かに覚えており、あまつさえ発熱状態をおして友人と遊びに行っていると

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親の愛はシトラスの香り

話は自分の小学校に遡る。

私の育ったのは1学年1クラス全校生徒でいうと100人に満たない、ド田舎だった。全校生徒の顔と名前を覚えられるような生徒数だ。

その一人、同級生に妙な子がいた。

図工の時間、おそらく「友達について」という題材で絵を書いていたと記憶しているのだが、その子の絵は四角形に丸と棒がついたような人型が10ほど、腕らしきものを上げたり下げたりして横並びになっていた。子供によくある

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