ポンコツ人間に必要なのは、見守ってくれる仲間だ
あまり大きな声で言うことではないが、わたしはかなりのポンコツだ。代表的なポンコツはもの忘れがひどいことだ。加齢のせいだけじゃない。こどもの頃からだ。このあいだも家の中でクレジットカードをどこにやったか忘れてしまった。そしてまだ発見できていない。どこいったんだろうわたしのクレカ…。
昔からこんな具合なので、生活にかなり支障がでていた。このままではマズいと思いミニマリストを志して家の中のモノをかなり減らした。モノが減れば探し物が見つかりやすくなると考えたからだ。実際に効果はあった。探し物、忘れ物は格段に減った。しかしそれでもクレカはなくなった。しかも家の中でだ。なんでだ…。
こんなわたしだが、第一印象はしっかりしている人に見られることが多い。今の職場に入ったばかりの時は「たみこさんはしっかりしてそうだよね」と言われることもあった(と思う)。そんなふうに言ってもらえるならぜひ期待に応えたいのだが、付き合ううちにどうしてもボロが出てしまう。次第にしっかり者の印象から「こいつはやらかすぞ」と、みんなの目が変わっていく。ぐぬぬ、なんとか汚名返上したいと張り切って仕事をこなそうとするが、生来の爪の甘さがどうしても出てしまいさらに恥を上塗っていく。みんな、今ではもう生温かい目でわたしをやさしく見守ってくれている。
ポンコツ人間に必要なのは、しっかりすることではなくやさしく見守ってくれる仲間ではないだろうか。もちろん甘えてばかりではいけないが、まわりの人に助けを求められる環境をつくることが、ポンコツ人間にとっては重要なことだ。わたしのやらかしをやさしくフォローしてくれる先輩たちに感謝しつつ、明日も仕事に邁進しようと思う。そしてクレカが無事に発見されることを祈っている。
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