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タイで呪物を返したい?!
実は私はプラクルアンを1個持っており
"クマちゃん"と毎日呼び、彼からはイタイ奴だと1年くらい日々言われてました。
タイ行きが決まったときに、バンコク辺りでプラクルアンを返そうかなと思っていたのですが、色んなことを知れたので記録として残そうと思います。
クマントーンとプラクルアン
プラクルアンはクマントーンとも似てるのですが呪物ではなく御守り。概要を調べると‥
タイ社会の民間信仰においては、異状死(ターイホーン tai hong)した死者の霊が現世に未練をもち、凶悪な悪霊(ピータイホーン)となり祟りで親族や村落にさまざまな災厄をもたらすとして懼れられている。そのピー(悪霊)信仰に対する人々の不安や苦悩に対処するため呪術専門家としてモーピーがおり、仏教もまた呪的サービスとしてプラパリット(護呪)、聖水(ナームモン)の撒布、聖糸(サーイシン)の囲繞(いにょう:囲うこと)、プラクルアン(พระเครื่อง)の護符などを提供してきた[1]。プラクルアンとはブッダや僧の姿をかたどった小仏像の護符であり、材質は金属・粘土を焼いたものから、貝の粉に薬草を混ぜたもの、中には高僧の頭髪を混ぜて固めたものなど多彩であるが、緻密なデザインはなく、素朴で単純なデザインの物が多い。主に寺院で発行され日本のお守りのような身に着けやすいサイズのものである。 僧侶が一つ一つ祈祷を奉げて制作するもので、厄除けや現世利益に効果があると信じられており、首からぶら下げられて大切に扱われる。
ということですが、買ったらどうするのか?が解らずでした。日本の御守りはお寺等に返しますよね?
"お寺に返すと思うよ"という彼の言葉もあり、まずはお寺に行ってみました。
せっかくだからお参りしてみようとしたのですが、お参りに使うと思われるアイテムが多そうでわからない。。
しかもタイ語でしか書いてない。。
マゴマゴしてたらオネェ的な親切な若者が教えてくれて、習った通りにしてみました。
タイのとても丁寧なお寺参拝
お寺の入り口か、本堂の近くにあるお参りセットを買います。セット内容はお線香・蝋燭・お花の3点セットがスタンダードなようですが、仏像に金粉を貼り付ける所は、お線香の間に金箔の紙が挟まれていたり、お花が蓮の花になったり違いもありました。
購入はドネーション制でお気持ちを入れるそうですが、20バーツ(100円ほど)が多いようです。
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金額はお気持ちです
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ろうそくとお線香だけのお寺もあります
本堂に入るときは土足厳禁。靴は脱いでる状態で最初に蝋燭に火をつけて蝋燭置き場に立てます。お線香も火をつけたらお花と一緒に持って、本堂の手前で座って3回お辞儀をしてお祈りを捧げます。
このあと金粉を貼る場合は貼り、お花をもって本堂のご本尊の前に向かいます。
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このハワイで言うとレイのようなお花をかけるのが素敵だなぁと私は感じました。蓮の花の場合は、お花を置く場所があります。
タイのお寺では、座って3回お辞儀をしてお祈りするのが基本のようでお花をお供えしたあとも同じようにお祈りをします。
勉強不足でもっと調べなきゃとは思うのですが、寺院によっては大きな仏像を見る前に、お坊さんに聖水のようなものをかけられて御守りのミサンガ的なものを渡される事がありました。
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これが前項で書いていた
"仏教もまた呪的サービスとしてプラパリット(護呪)、聖水(ナームモン)の撒布、聖糸(サーイシン)の囲繞(いにょう:囲うこと)、プラクルアン(พระเครื่อง)の護符などを提供してきた"
のうち、太字の聖水と聖糸なんだなーと後で理解したのです。お経のようなものも流れてたので、それはプラパリット(護呪)なのかもですね。
国が違うとこんな違いが!! という面白さですね。
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呪物マーケット? アミュレットマーケット
はてさて、クマントーンや呪物売場にもいってみたいなと思ってたのでバンコクに来て、アミュレットマーケットにバスに乗り向かってみました。
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バンコクのローカルバス。エアコンもないものも多い。
雰囲気的には普通のマーケットで禍々しさはなく、同じようなプラクルアンや仏像を大体どのお店も売ってるなぁという感じです。 お客さんもそんなに居ないので、店員さんは暇そうだったのでヅケヅケと色んな人に話してみるのですが、英語はあまり話せる人が少ないらしく断られまくり、若めのオネェっぽい男性店員さんに聞いたら「英語はみんなほぼ話せないよ」と言うので翻訳機でタイ語に変換して交流しました。
プラクルアンを見せて
"これはここで返せるものなのか?"と質問してみたら、答えはNO。質問の仕方が悪いのか "日本では御守りは買ったら返すんだけど、プラクルアンは返さないのか?"と聞くと返さないよ~というような返事でした。
商品を買わない人にそんなに親切にはしないのは当然ですのでお兄さんとはココでサヨナラしました。
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これはあまり置いてる店はなかった。
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マーケットを歩いてみると撮影禁止なお店もあり、そういうお店は美術品のように大小様々な仏像でひしめき合っていた。神保町歩きとかに似てるかもなぁと感じた。
後にわかったのだが、骨董品のように価値が高いプラクルアンは高値で売れるそうだ。
そうであれば、プラクルアンや仏像は美術品扱いであり撮影禁止ということもあり得るなぁと思った。
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帰り際にマーケットをちょこっと撮ってたら不意に以前タイでも流行ったルクテープ人形が!!
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しかしよく見ると文字が書かれてた。。呪文なのか?
感覚的には完全に大阪のビリケンさんとか、そんな扱いなのか‥よく見たらルクテープのまわりには、何となく亡くなった方の写真を入れてるペンダントヘッド??
無知なジャパニーズでゴメンなさい
日本のお寺でも小さなところだと御守りは返せないこともあるのでバンコクで大きなお寺に行きました。
入り口のおじさんに、プラクルアンを見せて
これを返すことは出来ますか?と英語で聞くと、近くにいた別のおじさんも呼び出し
プラクルアン一覧表みたいな紙を持ってきて
「君の持ってるモノは返せないんだよ」と一生懸命説明されました。一覧表を見ると、アミュレットマーケットで売ってたシンプルなモノもありました。
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向こうもカタコト英語ですが、この一覧表にあるものはいいけど、違うのはダメと言われました。
わたしの持ってるプラクルアンは種類は違うのかと、よく見せましたが「全然違う!」とのこと。
代わりに、うちの寺のプラクルアンを買わないか?と2つくらいオススメされましたが、考えさせて~! 有難う!と言って去りました。
自分が何のプラクルアンを持ってるのか解らないというのがまずは罰当たりかなーと思い、ホテルに帰ってからどの神様なのかを調べると片方は高僧侶のルアンプー ・トゥアットさんの物で、反対側は恐らくシヴァ?神なのかな?という結論にたどり着きました。
※この記事のトップ画像は私のプラクルアンと同じものです。
ルアンプー・トゥアット / หลวงปู่ทวด さんはタイ南部のソンクラー県出身の僧侶(西暦1582~1682年)で、タイでは知らない人はいないという高僧らしいです。
聞けば、海の水が触れると真水に変わったなどの伝説もあったり、トゥアットさんを祀った大きなお寺も有るほどの有名な方がモチーフだったようです!! スゴイ!
日本で云うと、空海さんとかそういう感じなのかもしれませんね。
というわけで、私と彼はプラクルアンに里帰り旅をさせてあげたってことにしよっかねぇと話し、プラクルアンと一緒に帰る事にしました。
タイの仏教と日常
せっかくタイに来てお寺にも行けたので、違うなぁと思ったことを記録したいと思います。
同じ仏教な筈なのにお祈り方法も違うし、御守り1つにとっても考え方も全然違うが、そもそも大乗仏教か上座仏教かの違いがある。
タイは仏教が入ってきたのは日本よりもずっと後の1300年頃と言われてます。が、実際に街やお寺に行ってみるとタイの方が仏教が身近で、熱心に信仰をされてる方の割合が日本よりも多いかなと感じました。
民家の一角には下のような祠があって、可愛く飾られてるところをよく見かけました。
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スコータイやアユタヤは車移動してたのですが、信号待ちをしていると、前方から食べ物やお花を売りにくる覆面してるかのような人達が絶対やって来ます。
おそらく御守り感覚なのか?! 昔アルバローザが流行った時代の若者のように、バックミラーのところにお花を下げる人もいたり、フロントナンバープレートの近くにくくりつけてる人もいました。
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軽くギャングのようにも見えてしまう。
タンブンというのは、現世で徳を積むと来世がより良い人生になるというタイでの仏教の重要な考え方。
托鉢に来た僧侶にご飯を提供することもタンブンになるし、車でお坊さんをどこかに連れてくのもタンブンなのかもしれません。
タンブンの種類でビックリしたのは、捕まえた魚を逃がしたり、鳥を逃がすのもタンブンになるので、お寺でそれが出来る所があるそう!!
捕まえといて、信者に離させるって‥最初から捕まえなきゃ良いんじゃないか?とか疑問だらけですけど。。
逃がす生き物によっても金運があがるとか、仕事運が良くなるって有るらしいんですけど、願いが叶ったらタンブンした時の生き物を口にしないって決まりが有るらしいです。
今回のタイの旅行で、いろんなことを学べて
ビックリすることや、ヒヤッとすることもありました。
無事に帰ってこれたのがホントに幸せですし、私は個人的に日本がやっぱり好きだなぁとか、タイでも田舎の方が好きだなぁと思いました。
都会にはあまり興味がないみたいです(^_^;
でも、これまでアメリカやオーストラリアでは考えることがなかった宗教の違いを体感できて、面白い旅ができたなぁと思いました。
今度は山奥に連れていかれるのか。。放浪好きな彼に連れられて、またいつかどこかに行くまで知識を詰め込んで、確かめに行きたいなと思いました!!
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