フォルケホイスコーレ・社会人留学4ヶ月を終えて
こんにちは、Tamiです。
もう残り2日で学校生活も終わりです。
終わりが来るのはもちろん分かっていたけど、実際に近づくとすごく寂しいです🥲
デンマークにいる間はもう少し情報をnoteにあげますが、一旦ここでフォルケ・社会人留学の感想を書いておこうと思います。
◾️ 30歳前後の焦り
20代のとき、30歳になることを焦っていた人たちがよくわからなかったのですが、自分がなったとき、ちゃんと焦りました。笑
人生の節目となる年齢だなぁと思います。
子供が欲しいけど、こればかりは願ってできるものではなくて、それでも産める年齢は大体決まっていて、そもそも結婚もしていないけど。
色々限りあるものに焦りが生まれました。
ワーホリにも行きたいし、子供も欲しいし、結婚もしたいし、仕事も今のままでいいのか…近い未来の自分が如何であるべきか考え出したらキリがありませんでした。
すぐにどうにかしたい訳でもないし、ならないのも分かってる話だけれど。
コロナがまたそれに拍車をかけて…
そんな私がフォルケという一つの節目をつけられる場所を見つけました。
海外に行って全てが変わるわけではないけれど、挑戦することは私にとって大きな意味があると直感で思ったのです。
そして今、私は本当に来てよかったと思っています。
◾️ 自分がどんな人なのか再認識できた
私はすごく気を使う人間であり、人のために動くことにエネルギーを使いたい人間だと知りました。
気を使える人だ、というとなんだか偉そうだし、人のために動けるというのは当たり前だと思っていました。
でもそれを人より自然とやっていることに気づいていませんでした。
そしてこれは長所でもあり短所でもあることも認識しました。
私は人との距離の取り方が下手くそで、気を使えてもそれがストレスにならないわけではありませんでした。
人に居心地の良い場所を提供しすぎて、自分が疲れてしまうのを避けるのが下手だと気づきました。
同じタームの子が、私の人への接し方は「自動ドアだ」と言いました。
その表現が面白いし、自分の中で的中していて
「ああ、私は自動ドアだからうまく閉められないし、入ってくる人は簡単に入ってこれるから、それがたまにとても疲れてしまうんだ」
と思いました。
長い付き合いの友達に「優しすぎる」とたまに言われていたのはこれのことかと思いました。
私は大事な人はもちろん、人がいる空間がずっと心地よいものであって欲しいと願ってしまうから、自分を犠牲にして空間を良くしようとすることが多々ありました。
でもそれは自分のためにやっていると思っていたから、優しいとは違うんだと思っていました。
優しい人はたくさんいて、私が特別優しいわけではないといろんなものを寛容に受け入れるのに、自分の良い部分に肯定的になれていませんでした。
実際に私は相手が困っていたら解決するまで必死に頭を動かして、相手のためにエネルギーを使うことに躊躇しない人間で、それは誰もができることではないと知れました。
新しく出会った人に言われる言葉は、とても客観的で受け入れやすく
いくつになっても気づきをもらえるのはとても幸せだなと思いました。
4ヶ月間、新しい人たちと過ごす中で、彼らは今の私しか知らないので、会話や日々の生活を通じて現在の私を理解してくれました。
特に日本人との会話で気づけたことは、フォルケに来て4ヶ月一緒に過ごさなければ
きっと知れなかったであろう気づきだったと思います。
私の長所であり短所を明確にできたのは、学校のみんなのおかげです。
「私は人のために考え動くこと、人と人の空間を良くすることが得意で、とても我慢強い人間である」
◾️ 英語が不安な私に勇気をくれたデンマーク人
私は学校が始まってから、挨拶程度はできるけどすぐに英語には慣れず、会話が始まるたびに緊張して、文法もバラバラで単語も出てこなかったです。
アートクラスに英語が堪能な日本人がいて、その人が日本語にして伝え直してくれていました。
とてもありがたくて、内容を理解できて感謝しました。
授業に関わらず、たまたま居合わせて私が困っていると間に入ってくれていました。
そんな時、1人のデンマーク人、レネが
「彼女はちゃんと理解できてる、彼女は話せるから大丈夫」
と言って私の言葉を聞こうとしてくれました。
その後、初めてレネと2人で散歩して、私の拙い英語をゆっくり聞いてくれて、わかりやすい英語で話してくれました。
散歩の帰り際には
「あなたの言葉は通じるから大丈夫、あとは自信を持つだけよ、ちゃんと伝わるからあなたの言葉で聞きたいわ」
と言ってくれた彼女のおかげで、私は不安と言語のコンプレックスがなくなりました。
自信を持つようになってから
恥ずかしがらず何度も聞き返して、理解するようになれたし、分からないことはわからないと伝えれるようになれた。
4ヶ月経った今、コンプレックスを取り払ってくれたレネにお礼を言いました。
レネは「あなたはとても変わってびっくりした、まるで花が開花したように。伝えてくれてとても嬉しい」と言ってくれました。
言語の壁は大きいけれど、人の温かさを国を跨いで感じることができて嬉しかったです。
◾️ 約4ヶ月瞑想してみて
私が通った学校ではTM瞑想という瞑想方法を教えてもらえます。
瞑想をしたことがなくて、最初は20分の瞑想が目を開けたくて仕方ないし、小さな音も気になるし時間も気になる。
4ヶ月もこれをやるのか…と思うと気が重くなりました。
でも私にとって瞑想は実はとても相性が良く、気づきを得られたものでした。
先ほど書いたように、私は人のために動きたい人間で、起こったことの全てを理解しようと考えすぎる人です。
だからふとした時にも頭を動かしていることが多いです。
これをストレスとは思っていなかったけれど、頭を動かしたところで考えすぎていい方向にいかないこともあります。
瞑想はそんな私にとって、考える時間が本当に必要なのかを選別してくれるツールでした。
TM瞑想は実際、考え事が浮かんだら瞑想に集中する、また浮かんだら集中する…と繰り返すもので
それが私にとって頭を整理するのにとてもちょうど良かったです。
今まで私の心にはゴミ箱はあってもゴミ捨ての日がない状態。
瞑想でゴミの日ができたような気持ち。笑
変な例えだけど、本当のリセットができるようになったってことです。
人間関係で相手の気持ちが分からず、なんとなく不安であることがあったけれど
自分に自信がない分、不安が生まれていたことに気づくと、気づいただけで心に余裕が生まれ、物事がうまく進むようになりました。
不安になると、人を信じられなくなり、自分も信じられなくなります。
精神的安定は、心も体も良くすると体感しました。
私にとって、瞑想はこれからも続けていきたいものであり、出会えて良かったツールです。
◾️行ったから何かを得られるわけではない、環境に向き合えば良い経験は必ず得られる
「留学になぜ行くの?」
「仕事はどうするの?」
「行って何を得られるの?」
行く前にたくさん聞かれた言葉です。
正直、結果が答えだと思っていたため言葉を返すのに困りました。
留学して何も得られなかったとしても、それは私の中で一つの答えであり、その答えは行かないと得られないから行くという決断になったのです。
実際、私は想像以上の良い経験ができました。
海外で生活してみたいという夢も実現し、日本との違いを実感し、考え方や過ごし方、その土地での暮らし、なぜ幸せな国なのかを見ることができました。
たった4ヶ月で全てがわかるわけではないけれど、旅行に来るよりも、4ヶ月という時間とフォルケという場所での経験は、今の私にとって一番必要なものでした。
もっと若い時に行っても良かったと思いつつも、今この学校に来て、出会った人々、夏を選んで来たこと全てが、今だから得られたものだと感じています。
だから、私は31歳でここに来て本当に良かったと思っています。
さいごに、
答えは自分の中にしかありませんし、最後に決めるのは自分次第です。
でも、もしこのnoteを見て何か決断を迷っている最中の人がいるなら、起こる全てのことが今の自分に繋がるので私は背中を押してあげたいです。
環境に身を任せて、自分と向き合う覚悟さえあれば、素敵な時間を過ごせると確信しています。
自分に素直に、人に素直になること。
私は、自分を再確認する場所がデンマークで良かったと思います。
31歳の2024年夏、出会ったたくさんの人にありがとうと言いたいです☺️🇩🇰
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