あたらしい世界がはじまる/Feeling good / Nina Simone/『サラバ!』西加奈子
ニーナシモンの『Feeling good』を知ったのは彼女の曲を聴いて、じゃなかった。十年前に読んだ西加奈子の『サラバ!』のラストシーンで引用されていたのだ。
そのあと西加奈子はこの本で直木賞を受賞し、わたしは西加奈子の本を紹介してくれたさっちゃんに、お祝いメールを送った。
去年観たヴィム・ヴェンダースの映画『パーフェクトデイズ』のラストに、この『Feeling good』が使われていて、役所広司の演技と彼女の歌声に心が震えた。関東にいる夫にこの映画観たほうがいい、とLINEするとすぐに映画館へ観に行き、平山(映画の主人公)ばりにひとり呑みしてる、との連絡が入った。
西加奈子、ヴィム・ヴェンダース経由でこの曲を知って、さらに、ローリンヒルバージョンの『Feeling good』を流れてきた動画で観て、痺れた。
いい本やいい音楽は、めちゃくちゃ明るいわけではなく、暗いトーンだったりするけど、それに触れた人に希望を抱かせてくれる力があるんだ、と知った。
一月二十八日からが旧正月で、年が明ける前に、この曲を今年度のテーマとしたい。そして自分に謝りたい。再生の儀式としてさらに自分の人生を盛り上げてゆきたい。
It's a new dawn (夜が明けるの)
It's a new day (新しい1日が始まる)
It's a new life (新しい人生よ!)
For me (私の為の)
And I'm feeling good (最高の気分)
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