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人生やりたいことやったほうがいい
今回で3度目の講座のお仕事。ひとまえで喋ったりレクチャーするのは毎回ひどいくらい向いてなくてうんざりするけど、音楽流したり、アロマで芳香したり、空間づくりは毎度すきだ。もう空間づくりだけしたい。きてくださった方々が笑顔で帰られたのでいいお仕事はできた、それだけで満点だ。帰宅したら息子の友だちたちいつものように賑わっていて、ひとりの子が「いつもきれいなおかあさん」とおばちゃんが最上級に歓喜するお世辞を言ってくれたので、奮発してじゃがりこふたつを出す。ひとつはチーズ味。ちょっと褒められるだけでお菓子あげたくなるのはオバハンの証である。なんぼでもあげたくなる。晩飯つくり。ミートボールのカレーシチュー的な。そしたら急に息子がぐったりしだし、発熱。そういえば朝、体がだるいいうてた。すぐに着替えさせて、寝かす。週末がんばったもんなあ、学校で風邪も流行ってるし、とうとうこの時期が来たか。
静かな居間で、夫と映画『植村直己物語』を鑑賞。この時代のフィルムの色合いがいいのと、冒険家の変態なほどの生き様に引き込まれる。だれにもできないようなことを成し遂げたひとをみると素直に感動する。こういう人生を自分がしたいかどうかは別として、とてもわくわくする。日本社会での植村は死んだ魚のような目をして生きてるけど、冒険家として生きたときはとんでもなく水を得た魚のように躍動しだす。これぐらい自分のしたいことにまっしぐらな人の人生をみると、清々しい。けっきょく、人間はやりたいことやったほうがいいに決まってる。当たり前のはなしだけど、それができるひとは、なかなか少ない。こういうとき思い出すのが安倍公房の『砂の女』這い出ることを放棄してそこへ留まることを選んでしまう人間の性。映画を見終わって、夫婦揃って、wikipediaで植村直己の人生を追いかけるのであった。
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