移住希望地ランキング1位の静岡県に、富山県が対抗してみた。
認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが調査した、2021年の相談者が選んだ移住希望地ランキングは、
という結果だったそう。そこで今回は、1位の静岡県と僕が移住した富山県を徹底比較!富山、1位の静岡県に少しでも対抗できるのでしょうか?
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今回は、移住者が重視するであろうポイント5つについて比較を行いました。
1、首都圏や実家からの近さ
まずは東京からのアクセスをみていきましょう。
う〜ん。これは負けました。でも、意外と富山って東京から近いでしょ?
関西からは?
こちらも富山の負けかも。でも、北陸新幹線が関西まで延伸すると、30分ほど時間が短縮される見込みです。
じゃあ、静岡や富山から、全国各地へ行くときの利便性は?
到達時間エリアマップで比較してみましょう。
例えば3時間以内に到達できるエリアランキングを比較してみると、静岡県は15位、富山県は22位という結果に。
到達所要時間を12時間まで設定して地図に表すと…
地図を比較すると、関西や中国地方によく行かれる方は、静岡に住むメリットが大きいと言えます。ランキングでは富山県は負けていますが、富山空港が富山駅から車で20分弱というアクセスのよさから、飛行機での移動の利便性はかなり高いと言えます。
以上、アクセスの良さは静岡県の勝ち!
2、就労先や仕事があるか
地方移住するなら、大きい会社に転職したいという方も多いのでは?静岡県には52社、富山県には27社の上場企業があります。
静岡県は製造品出荷額が全国第4位と上位で、工場立地件数は全国3位!産業のデパートと呼ばれるほど、多種多様な業種があるのが強みです。
一方富山県は、正規雇用率の66.9%で全国3位!ものづくりの県としても有名で、第二次産業に就業している人の割合が33.9%と全国1位です。また、「薬都とやま」と呼ばれるほど医薬品製造業の会社が多いため、医薬品関連のお仕事に就きたい方にはぴったりの県だと言えるでしょう。
起業したい方のサポートはどうでしょうか。
静岡県には地域課題の解決を目的として新たに起業する方に、起業支援金を助成する「地域創生起業支援金」があります。(上限額:200万円(補助率:2分の1))
また、創業5年未満の創業者を対象に、メンターからのアドバイスや起業家ミーティング(集合研修)、個別サポート(伴走支援)などの支援制度があります。
一方富山県では、富山県外から移住し、県内で新たに起業する方や事業承継、第二創業する方を支援する「とやまUIJターン起業支援事業」があります。(同じく上限額:200万円(補助率:2分の1))
また、「とやま起業未来塾」と呼ばれる経営塾もあり、若手経営者らが経営について学べるだけでなく、経営者同士の横のつながりも作ることができます。さらに、民間でも頻繁にビジネスピッチコンテストが行われており、起業を支援する風土があります。
大企業への就職は静岡県の方がしやすいと考えられますが、起業サポートに関しては富山県に軍配が上がりそうです。
3、自然災害の少なさ
災害に強い都道府県ランキングでは、富山県は5位にランクイン。一方静岡県は36位という結果でした。
地震に絞ってみると、富山県は震度1以上の地震が163回と全国で最も少なく、静岡県は1139回と多さランキング20位。
過去の自然災害をみてみると、富山県はかなり被害が少ない県だと言えるでしょう。また、今後30年間で震度6弱以上の揺れを観測する確率は富山県が11.1%、静岡県が66.2%となっています。
もっとも、自然災害に関して言えば、今後どの地域でもリスクがゼロになることはありませんから、しっかりと対策をしておく必要があることを付しておきます。
自然災害の少なさは、富山に軍配が上がりました!
4、住環境のよさ
持ち家住宅延べ床面積は富山県が全国1位で177.03平方m。静岡県は131.66平方mと全国25位。広い家に住みたい!という方には、富山県がおすすめ。
また、持ち家率も富山県が全国1位で79.48%なのに対し、静岡県は67.85%で全国25位。マイホームへの憧れがあるなら、やっぱり富山がいいのでは…?
一方、年間晴れ日数は静岡県が213.1日なのに対し富山県は177.9日。カラッと晴れた太平洋側の天気は、日本海側の人間からするとちょっと羨ましかったりします。
ちなみに、日本海側は曇天が多いから、気分が晴れず鬱になりやすい、といった俗説をよく耳にしますが、降雪量や気温の低さとうつ病患者数には相関はないそう。
むしろ、富山県のうつ病患者数は人口1万人あたり47人と、全国45位。かなり少ないんです。(静岡県も68人で全国41位と少ない方)
このポイントは引き分けということにしましょう。
5、子育てのしやすさ
最後に比較したいのが子育てのしやすさ。
まずは子育て世帯年収を比較してみます。
静岡県は708.6万円(全国14位)、富山県は746.6万円(全国5位)
一方、子育てにかかる教育費用は
静岡県が134,899円(20位)、富山県は122,725円(29位)
つまり、富山県の方が収入は高いけれど教育費用は少なくて済むということ。
しかし、都道府県別全国学力テスト正答率は静岡県が65.3%(全国9位)富山県が67.3%(全国5位)と、教育の質は高いと言えます。
富山県内の全ての市町村が中学3年生までの医療費無償化を行っており、さらに一部の市では高校卒業まで医療費が無料なのに対し、静岡県内の一部の区や市では、1回あたり500円の自己負担が求められます。(上限回数や対象年齢は区や市によって異なります)
病院にかかることの多いお子さんや、これからの出産を考えているご家庭に関しては、予め医療費について調べることをおすすめします。
子育て・教育に関しては富山県に軍配!
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今回は移住希望ランキング1位の静岡県に、富山県が対抗してみました。富山県のことをあまり知らなかった方も、「あれ、意外と富山っていいじゃん」と思っていただけていたら嬉しいです。
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