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新卒から半年で仕事を辞めたあの時の私に伝えたいこと
こんにちは。ライフコーチの為近奈央です。
自己紹介ページもあるのですが、ここでは改めて、私の過去の話をしたいと思います。
7月に入って暑い時期を迎えて、自分の新卒時代のことをふと思い出しました。
暑い中、一生懸命通っていた新卒1年目の夏は、心も体もぼろぼろでした。
夫が働いている地方に転勤希望を出したところ、地方プロジェクトに配属。始まって1ヶ月半ほどで、通えなくなってしまいました。
まず、電車に乗るのが辛い。
学生時代は青春18切符で一人旅をするくらい大好きだった電車に乗るのが怖くなり、朝出かける前になぜか涙が止まらなくなる。
なれない土地で病院に行く気も起きず、そのまま出社できなくなり、会社を辞めました。
会社のスパルタな環境に馴染めなかった。当時は、ずっと会社のせいだし、こんな状況になったのは周りの人の言葉がキツイからだと思っていました。確かに大変だった。
それなのに、私は仕事を辞めた後、すぐに次の仕事を探し始めました。仕事から開放された安心感よりも、自分が何にも属していないことへの恐れのほうが大きかったのです。
「大学院で一緒だった同級生はみんな頑張っているのに。。。」
何なら夫も同級生なので、新卒一年目。
目の前でこんなに頑張っている人がいるのに、私は何をしているんだろう。
今、SNSなどを見ていれば意外と新卒1年目で仕事を辞める人がいるんだなと分かるのですが、そうした情報に当時は触れることができず、孤独でした。
学生時代には、部活に、勉強に、研究にずっと打ち込んだ日々だったからこそ、何もないことが、とっても怖かったんです。
自然に次を探さなくちゃという気持ちになっていたのは、もうその選択肢しかないと思っていたからでした。
もし、今の私が横にいたら、とりあえず、休んでみようと伝えたい。
けれど、休むなんて無力だ!と当時の私は思っていたのです。
肩書と、やることがないことへの不安
当時の私は何者でもない自分になってしまったことへの絶望感がありました。
「大学院も卒業したし、会社も辞めてしまった。
私は何をしたらいいんだろう。
私に役割なんてないんじゃないか。」
「何者でもない状態」を経験したことがなかったから。
生きている意味を失ったような心地がしました。
社会に通じる肩書がなくなったことで、社会とのアクセスが閉ざされたような気持ちになりました。だから、次の肩書を探すのに必死だったんです。
本当は自分の中にもうあるのに。
今の自分のようにまず、生きているだけでいいという前提がなかった。
そして、心がボロボロだったので家事も殆どできない。
家事ができないことにとてつもない罪悪感を持っていました。
つい半年前まで、朝から晩まで研究に没頭して、メンタルの悩みとは無縁だった私が、文字通り「急転直下」したことを自分で受け入れることは簡単ではありませんでした。
「社会」という物差しでは「私」ははかれない
自分をはかるための物差しが「社会」という物差ししかなかったのです。
どんな仕事についているか、どんな学習をしてきたかはもちろん立派な肩書の一つです。
「社会」という物差しの中ではどんな社会的な役割があるかということでしか肩書をつくることができない。
会社を続けられない自分と、社会の視点だったら何者でもない自分の存在意義がわからず、自分を責めていました。
「私」そのものではなく、「何かしている私」に価値があると信じ込んでいたから。
この出来事があったから
この出来事があったから、私は、「自分」を見れるようになったのだと思います。
というのも、社会と離れた自分、にこのときまでずっと気付けなかったから。
社会と一体化して、肩書を持って、それを当然のように受け取っていたんです。社会からぷつんと切り離された時間を過ごしたことで、もっと自分を大事にしてみようと思ったのだと思います。
「自分で決めなきゃ何も始まらない」という思いは持っていたはずなのに、いつしか周りの反応に追われていた自分に気づきました。
それこそ、自分が何者かになろうとして必死に読み漁った自己啓発本が何百冊とあります。その中からも「自分」を大事にすることから始めていけばいい、というメッセージをたくさん受け取りました。
私が、自分の本当の想いを大事にしたい、というのは、こういった経験から来ています。
大事にできなくて、焦って転職をしたときは、自分自身の声が聞こえなかったから。
「普通は」こうだ、という考え方を脇に置き、「私は」という声を聞いてみることで、自分が何を選んでいきたいのかをしることができます。その結果、私は会社員という働き方を辞めましたがコーチングに出会い、好きな働き方を見つけてシフトしてきました。
だから、「私は」の声を聞けるような心のあり方を整え、自分のことを大切にして、幸せな選択ができることを伝えたいと思っています。
新卒で会社を辞めたことは、私の中で、大きな傷でした。
でも、今ではあの出来事がきっかけで、自分に合う幸せな道を選ぶための大事な一歩だったと思っています。
自分に合った生き方を選ばせてくれてありがとう。
そして、これからも、あのきっかけを大切にクライアントの力になっていきたいと思います。
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