自分の気持ちがよく分からない
「なにか食べたいものある?」と聞かれて困ってしまうときのように、自分がなにを望んでいるのか分からないことがある。
自分の気持ちが分からないのだ。
怒っているのか、不安なのか、困っているのか、それとも安心しているのか。やりたいのか、やりたくないのか。好きなのか、嫌いなのか。期待しているのか、諦めているのか。
よく分からない。これは、なにが問題なのか分からない漠然とした不安に近いものがある。
そんなとき、身体技法研究者の甲野陽紀さんの著書『身体は「わたし」を映す間鏡である』にあったことばが問いかけてくる。
直感はさまざまな物事に対してその人が受けた印象の集積から生ずる感覚とも言えるが、日常生活の中では一つ一つの物事に対する自分の印象をそれほど突き詰めていない場合も多いのではないだろうか。
そうなのだ。さらに甲野さんは、頼りになる直感は日々の生活の中で物事に対する印象をていねいに拾い上げて、自分の関心のあることなどを問いかけていくことで磨かれてくるものだ、とも言う。
もとより、わたしは自分の気持ちに素直に生きてきたつもりだった。だけど最近になって、思っていたよりも、自分の感情を無視したり、表に出てこないように押し込めたりしてきたかもしれないと思う。
もう少し、自分の気持ちを受容して見つめて、それから考えるということを心がけていきたい。
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花を買って生活に彩りを…