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「友罪」:“罪を背負って生きる”ということ
2018年5月28日、「友罪」をみた。
友人になった人が、あるいは恋人になった人が、人を殺めた過去を持つ人間だったら――。あなたはどのようにその人に接しますか?
本作品は、そんな問いを投げかけてくる。
少年Aという実在の殺人事件の要素を取り入れていることから賛否両論あると思うし、被害者遺族にすすめられるかというと微妙だ。
けれど、意義のある作品だと思う。
日々ニュースなどを見るうえでは、ただただ加害者を叩くだけではなく、加害者の視点を想像してみることも必要なときがあると思う。本作品では、加害者・加害者家族が罪を背負って生きる姿が描かれているので、加害者側の視点を想像させるきっかけになるのではないだろうか。
それから、同じ「人を殺してしまった過去」を背負う人であっても、その内実は多様であることを知ることができる。
交通事故と子どもの時代の取り返しのつかない失敗は、心が痛くなる。
私は改めて免許を取らずに生きていこうと思った。
子どもの時代の取り返しのつかない失敗については、人は変わることもたくさんあるのだから、どうか、子どもの頃に人を憎んでも、死なないで、と強く思った。
私も小学生の頃は今よりも意地悪な性格だった。
私にとっても小学校・中学校は、クラスの空気が世界のすべてのようだった。
子どもはなぜかいじめを好む傾向があるように思う。そして、狭い世界で逃げられない。
だけど、人は変わることもたくさんある。もちろん、大人になってもいじめる人もたくさんいるけれど。
総じて、いろんな罪を背負って生きている人がこの世にはたくさんいるのだと、視野が広がる作品だったように思う。
生きづらさを抱えた人が、どうしたら他者の自由を奪わないかたちで、生きることを楽しめるのだろうか……。
人を殺めるに至らないように、どうにかできないものなのか……。
そうした問いが頭を巡る。臨床心理士や、精神科医に興味をもった。
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