国道411号ドライブ
久しぶりにゆっくりできる日曜日が来たので、ストレス発散をかねてドライブに出かけた。近頃、仕事上で上手くいかないことが多すぎて、どうしても車に乗って遠くに行きたかったのだ。最初は、山梨県立歴史博物館(かいじあむ)で、「富士山ー信仰と芸術ー」展がやっていることを知り、その展示を見ようと思ったのだが、お目当ての「聖徳太子絵伝」(甲斐の黒駒伝説)が巡回展示で後期からの展示ということを知り、単純に寺巡りをすることにした。
しかし、富士参詣曼荼羅や『勝山記』の本物を見たいので、会期中に山梨にはもう一度行かなければならないが、果たして行けるだろうか…
そういうわけで、歴史博物館は諦めて、目指す目的地は、甲州市(旧塩山市)の雲峰寺(うんぽうじ)、山梨市の清白寺(せいはくじ)、甲府市の善光寺の3か所に決めた。
埼玉の自宅から圏央道を使えば、楽に中央道へ出られるが、出だしが遅れると八王子JCTで渋滞に巻き込まれる。
まあ、その先の海老名と比べれば八王子は、そんなにたいした渋滞ではないのだが、本線まで続く場合があるし、何度も何度も通っている中央道では面白くない。
どうせ行くなら通ったことのない道を行きたいので、初めて奥多摩を貫く国道411号を通るルートへ行くことにした。
いわゆる青梅街道、そして大菩薩ラインである。
朝早く出るつもりだったが、前日気合を入れ過ぎて、夜7時頃に寝てしまい、夜11時頃に一度起きてしまった。
起きたら、明るいので朝だと思ったら、朝日だと思ったのは電気の光であった。
見ると、まだ夜でしかも11時であった。
そこから逆に眠れなくなって、ウダウダ1時頃まで小説を読んでいたりしたら、結局、朝を迎えたら、寝不足で頭が痛い。
普段のリズムを崩すべきではなかった。
結局、ウダウダしていて出遅れた。
そこで青梅まで圏央道を使うことに。
16号で青梅まで行くと案外かかるからである。
しかし、乗ってすぐに圏央道の狭山PAで休憩。
モスバーガーは高い。モスバーガーとモスチーズバーガーと紅茶を頼んで1200円もした。
結構、高価な朝食だ。
1200円、例えばファミレスで出したら、結構豪勢なものが食べられる。
まぁ、値段の分だけおいしいのだが。
だけど、どうも苦手なのが、このたっぷり入ったミートソースと、分厚いトマトだ。
味が苦手なのではない。食べにくくてしかたがないのだ。
ドライブの途中、パパッと済ませるには不向きだ。
ファーストフードという本来の目的に合わせるならモスバーガーは、ちょっと向いていない。
だが、マクドナルドをなぜか最近、敬遠している。
よって、ロッテリアが最高だという結論に達した。ロッテリアは、最近かなりお世話になっている。
主な購入場所は、東名の足柄SAか、16号の狭山にあるロッテリアである。
結局、手がベトベトになり、トイレで手を洗ったりして、狭山PAで30分以上のロスをしてしまった。
おのれモスバーガーめ。
でも、こうなることをわかっていながら、なぜか食べてしまう。
モスバーガーの魔力だ。
圏央道を青梅ICで流出すると、一路、青看板で「奥多摩」と書いてある方面を目指す。
しかし、青梅街道など多摩地区の幹線道路にありがちな無理矢理片側3車線or2車線が苦手だ。
1車線あたりが狭いので、はみ出したり、隣の車が怖かったり。
八王子付近の16号もそんな感じで嫌である。あと、調布付近の20号。
新青梅街道のように、無理矢理、複数車線にするくらいなら、広い1車線にして欲しい。
特にカーナビに指示は入れない。
自分の運転歴の中で、カーナビに指示を入れるより、青看板を辿った方が確実に通りやすい幹線道路へ案内されることを知っているから。
しかし、それが祟って、青梅市「青梅市民会館前」の信号で、本来右折で「国道411号 奥多摩」方面へ行きたかったのが、左折レーンに入ってしまい、割り込むわけにもいかず、そのまま左折。
不本意ながら、411号から多摩川を挟んで西側を通る都道45号へ。
でも、選択としてはむしろこちらの方が車が少なくてよかった。
目的地は同じだし。
やがて青梅線の御嶽の駅前で411号に復帰。
御嶽と言えば、昔来たなぁ(武蔵御嶽神社に行ってきた1(オオカミのお札をもとめて))
ここからバスとケーブルを乗り継ぐと、武蔵御嶽神社へ行ける。
ここも独特な御師(おし)の集落があって、また行きたい場所だ。
ただし、武蔵御嶽神社は紅葉シーズンはバスは増便、ケーブルは満員で大変な混雑である。
駐車場も少ないので、車で行くなどもってのほかだ。
必ず公共交通機関を利用すべし。車は道路まで駐車場待ちの渋滞になるのである。
というわけで、今回はパス。
奥多摩方面へ進む。だんだん道が狭くなる…
奥多摩町川井付近。
古里の集落を越えると、まもなく奥多摩駅前。
ハイキング客で賑わっている。
山間集落を縫って走っていた411号は、やがて山間道路へと変貌。
411号は、こうして何回か多摩川を渡る。
深山橋(みやまばし)まで至ると、山梨県が近づいてくる。
神経を使うグネグネ道。
交通量はまったくないわけではないが、少ない。
特に奥多摩湖より先は車の数はまばらになる。
やがて山梨県突入。山梨県北都留郡丹波山村(たばやまむら)である。
道の駅「たばやま」で休憩。
駐車場はたいして広くない。だが、誘導員がいて、すんなり駐車。
この道の駅は川を挟んで対岸に温泉がある。「丹波山温泉のめこいの湯」である。
気温はそれほど寒くはない。
だが、寒暖の差が大きいのか、周囲の木々は見頃と言ってよいほど色づいている。
川のせせらぎに日々のストレスが洗われる…
そして、紅葉が素晴らしい。
本当は温泉は帰りに寄る予定だったが、ここまで411号を来て疲れた。
帰り道は、もう中央道が決定的だ。
そこで先に温泉へ。
ここの温泉…「のめこいの湯」は素晴らしかった。
施設は綺麗で清潔。受付の人の対応も良い感じ。
そして洗い場や浴槽は広く、露天風呂やサウナなど充実していた。
温泉の温度も熱いものと、ぬるいものがあって、いろいろ楽しめる。
これだけの施設なのに、料金も500円でお手頃価格。
オープンしてまもなくだったが、結構人がいた。
とはいえ、混雑というレベルではなく、気持ち良い朝風呂を楽しんで大満足。
だが、やはり素晴らしい温泉、というのは自分だけでなく多くの人も感じているようだ。
どうやらここは人気の温泉らしい。
この温泉施設自体に駐車場はなく、対岸の道の駅に車を止める必要があるのだが、この道の駅の駐車場の容量が足りないようだ。
自分が出る頃には、駐車場待ちの車の列…
なるほど、誘導員が配置されている理由がわかった。
特に紅葉が美しい今のシーズンは、ここの温泉はかなり早く来なければダメみたい。
自分は運が良かった…
混雑は避けたいが、素晴らしい温泉であることは確かだから、おすすめである、道の駅「たばやま」。
再び山間ドライブへ。沿道の紅葉が本当に美しい。
しかし、やがて道はいっそう険しくなる。
大菩薩嶺の西麓。柳沢峠を越えたあたりでいったん休憩。
ここまで来れば、甲府盆地の東端・塩山の市街まではすぐだ。
気温は10度だが、無風な故かあまり寒さを感じない。
場所は裂石(さけいし)温泉の近く。ここの温泉も気になったが、今日はやっていなかった。
ただし、もう少し下りて行ったところに、甲州市交流保養センター・大菩薩の湯があった。
610円と「のめこいの湯」より少し高いが、混雑はしていないようであった。
「のめこいの湯」をあきらめた人は、柳沢峠を越えて、こちらでのんびりするのも手かも。
さて、ここから最初の寺である雲峰寺まではあと少し!
紅葉の美しさに気分もリフレッシュ。GFSに乗り込む。
しかし、時間はすでに11時36分。少し出遅れたが、まだまだ午後がある。
411号から枝道へ大菩薩嶺の麓へと車を進めます。
(続く)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?