子供の頃、小学校のときだったか中学校のときだったか、子供の持てる通信機器としてポケベルがあった。ピッチもあった。
今もあるんやろか?
ポケベルで数字の暗号を自慢気に使いこなしてる奴がいた。
その当時、インターネットとスマホの普及によってこれだけ世の中が変わると思っていた人は少なかったと思う。
でもこれからの5年や10年先を考えると、 これまで以上にとてつもない勢いで変化が起きるのは間違いない。
教育もポケベル時代のままではなく、 これからの変化に対応できる新しい形が求められている。
従来の教育は変わらない世の中、 変わらない労働環境に対応するための教育だった。
これとあれをやっとけば将来なんかには使えるよと、 一人の先生が伝える情報を一生懸命テストのために覚える。
指示された事がきっちりできればよかった。
大人たちが通った道だから安全だよと同じ道を歩むことを勧められる。
二十歳ごろ、大学を出るまでに受けた教育を生かしてなんらかの職業に就き、それで家庭を持ち収入を得るのが当たり前だった時代。
前半が学ぶ時で、後半が働く時。
でもこれからは、今ある仕事が来年には無いかもしれない時代になる。
それどころか、どんどん新しい仕事が生まれてきている。
どんな学歴を持っていても、
何歳でも、
時代の変化に合わせて、
自分自身を見つめ直し、いつでも自分を再編成できる力が必要になる。
より多くの人が生涯をかけて学ぼうと、勇気を出して踏み出してくれることで、このコミュニティカレッジに無限の可能性が生まれると信じている。
学長 西村 源