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毎年1年生
「農業」といってもうちは出荷も販売もしていないので、まったく偉そうなことは言えませんが、畑では野菜と果樹をすこし、借りた田んぼで米を作っています。年にいちどの実験でなにが良かったかだめだったのかを検証して次につなげる「実験」的な視点で考えると、毎年1年生だなぁと感じます。
特に米!
今年は4度目の稲作で、メインの田んぼは無農薬無施肥で4年目になったので余計なものが色々抜けて良い調子なのではないかと期待もありました。そこへもってきて「ねじねじ」の三浦氏の指導で草の生えない稲作ができる!とあって鼻息荒くスタート。
2月中に荒起しを済ませ
4月4日に種まき。
これまで塩水選、湯温消毒、1週間ほどかけて発根…という手順で苗作りをしておりましたが、「ひと晩水に浸すだけ」の簡単さ!
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土は赤玉土ベースのオリジナル
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植物の世界は陣取り合戦。最初に根を張ったモノが勝者としてその場を制していくのです。その理屈でいうと、苗がそこそこ丈夫に大きく育っていれば、草が生えてくる余地が無い「はず」なのですが、なにしろ貧弱で草取りに入ることもできません(TдT)
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泣いても笑っても、ことしの米はここから収穫するしなかいわけで、畔の草刈りと6月終わりごろから7月にかけてはなんどか草取りに入り、稲もそれなりに成長してきました。けっこう焦ります。しょげもします(´・ω・`)
そんなこんなで、8月のお盆前には出穂もしたのですが、なにしろコナギが絨毯のようにびっしり生えていて、どうにもできず…ことしは次の種籾とわたしたちが食べる分(と息子に送る分)くらいあればヨシとしよう、と消極的な気分でおりました。
そして9月6日
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稲刈り前の稗取りと草刈りをした昨日(9月30日)の様子。苗の根張りが足りず、植わっていないところや流れてしまって差し苗もできなかったところはさすがに抜けてましたが、勢いよく育った苗の分けつの勢いたるや!たぶん、収量は例年よりは少し劣るでしょうが、ちょびっとしか取れない…なんてことはなさそうです。
今回わかったのは、
・苗をつくるときの温度は少しでも高くなるよう工夫が必要
・苗用の土の栄養分に〇〇が必要(セミナーでお伝えします)
という改善点が2つと
・苗の出来は種の扱いで決まる
・コナギは稲と肥料分を奪い合っているわけではない
ということ。
きっと地域の農家さんは「こんなコナギだらけなのになんで稗は少ない?なんで穂がしっかりつくんだ?」と不思議がっておられることでしょう。わたしたちも不思議でした。でも、陣取り合戦は地上ではなく土の中で行われているということと、その土の中で〇〇を出すには種の◇◇を発芽のときに使えるか使えないかにかかっている…という理屈がわかれば「なるほど〜」なのです。
というわけで、来年の稲作セミナーは2泊3日の予定で行います
1日目:レクチャー(土作り、播種、苗箱の管理、ねじねじなど)
2日目:代かきセミナー
3日目:田植え まとめ
次のメダマは二日目の「代かき」。代かきの仕方によって田んぼの土が寄って島ができたり、水の流れが直線的で冷たいところと温かいところの差が大きくなってしまったりするのも稲の育ちに影響します。それをいかに均等にするか!ねじねじ三浦氏のこの道40数年の技をじっくりと学びましょう。
というわけで、毎年1年生の稲作、今年もいよいよ収穫の日が近づいていますが…予定していた日が雨。台風や秋雨前線の影響もあって明日の夜からしばらく雨。晴れが続くのはちょいと先。
まぁ、のんびりいきますか。
来年の「稲作セミナー」は5月後半の予定です。詳細が決まったらFBやこちらnoteでもお知らせしますので乞うご期待♬