【服で通じる台湾歴史】台湾の伝統衣装ー大襟衫
台湾の伝統衣装は、なに?
「台湾で、伝統衣装がある?」
日本にいた間に、よく訊かれた質問でした。
いつも「ないですよ」と答えた私に、ある日、いつも通りこう答えたと、「いいえ、絶対あるでしょ」、と、反論されました。このきっかけで台湾の伝統衣装について考え始めました。
調べてみると、大襟衫(ダージンシャン)とういう衣装が出ていました。
大襟は、上前の襟のこと。表の大襟と裏の小襟を重ね、紐で作ったボタンで固定する。
閩南と客家と大襟衫の違い
大襟衫は、清の時代から閩南、客家(台湾へ移住し主に二つ漢民族)に問わず着用してた衣装だが、閩南女性のほうがピンクや浅葱色など綺麗な色と、繊細な刺繍を取り入れてました。そして、閩南女性はスカート着用の状況も客家女性よりよく見かけられました。
閩南族の裕福層の女性が働く必要がなかったからでしょう。
一方、客家族は男女問わず共働いてるから、ズボンのほうが多いでした。
客家女性が用いた大襟衫も黒、紺など地味で汚れでも目立たない色がメイン、装飾も素朴でした。
客家族の節約、勤勉、辛抱強い民族性、服によく反映してました。
客家女性の礼装、普段着、仕事着は一着で済ませました。
一枚でまとまる
畑仕事する時、客家族の女性が日常着てる服の正面の裾をから上げし、短くしただけで仕事着になりました。
家に帰って、短くした裾を引き出すと、普段着に戻りました。
そして冠婚葬祭など、礼装が着用すべき場合に、金属ボタンに取り換えると礼装に変わりました。エコーで便利ですね。
そして、昔の服やズボンにポケットがなかったのため、客家族の女性が袖を上に折り返し、できた空間にピンで留めポケットとして使ってました。賢いですね!