「なんのためにお前はいるんだ」
昼過ぎ、たまたま寄った街角のマクドナルド。年配の男性が、まだ未成年にも見えるバイトの店員を叱咤していた。
オーダーを間違えたのだろうか。お釣りを間違えたのだろうか。私はチーズバーガーが提供されるのを待ちながら、ヒヤヒヤとその様子を横目に見ていた。他の客もなんとなしに気にしていた。なにしろすごい剣幕の叱咤だった。
様子を伺っていてわかったのは、ミスへの叱咤ではなく、店の隅でたむろする柄の悪いグループについて、なぜ注意しないのか、という内容であった。そのグループは確かにうるさ