「バ美肉」という単語がめちゃくちゃ嫌いという話
雰囲気が悪くなるからtwitterではあまり言えないですが、このワードは生まれた当時から嫌いでしたし、1年くらいは嫌いすぎてほかの表現で代替できないかと模索していました。結局、私の卑しい反抗は功を奏せず、最近は「バ美肉」という表現を嫌いながらも使っています。
断っておきますが、いわゆる「バ美肉おじさん」自体は嫌いではないです(追記:というか愛してる)し、私もそのカテゴリーにいますので、一緒に美少女になって青春を謳歌しようぜ。
「バ美肉」とは
バーチャル
美少女
受肉
の頭文字をとっていて、ある人間がアバターを取得したときに「バ美肉した」というように使われる。今調べてたらリアル女性が女性アバターで活動してるときは使われないのか。
Wikipediaに記事があって草。
バ美肉の歴史
また、pixivFANBOXにもこのような記事が。(2018年6月8日)
初出はバ美肉VTuberさんの企画動画のようですね。(名づけはあるはさんのようです)
バ美肉について分かったところでなぜ嫌いかを吐露していきます。
自分が揶揄されているようでムカつく
まずこれ。そして、すべてこれ。
2018年3月からVRChatでかわいい見た目で活動していますが、私としては別にバーチャル美少女セルフ受肉おじさんである意識はなく、単に「自分がなりたい見た目を高次元で実現している」というだけでした。
それを、地獄だのなんだのと外野(あるいは活動者)が評しているという状況がムカつきましたね。外野がうるせえよと。
音が綺麗でない
バビニク。最初の「バビ」が悪さをしているっぽい。
私の好きなyoutubeチャンネルの「ゆる言語学ラジオ」で以下のような回が存在します。
宗教上の理由で許容できない
ぶっちゃけ、これが一番強い理由です。
日本語キリスト教では「受肉」はイエス・キリストに対して使われる語なのですが、
ところで、私はキリスト教徒なんですよね。
2018年6月以前使われていた「受肉」という言葉はあくまでも有名アイドル系VTuber(具体的には、月ノ美兎が最初)に対して使われていたため、私としては「まあアイドルは宗教的存在やし許してやるか…」の構えでしたが、「バ美肉おじさん」としてたかが一般人が何を言うとるんやと。思い上がるなと。
余談:
「バ美肉」が先行すると多様性が失われてしまう
バーチャルはいいとして、「美少女」がよくない。「おじさんだからかわいい女の子になりたいだろ?」というのは分かりますが、そうではない人もいます。REALITYの掲げる「好きな自分で、生きていく。」の「好きな自分」の可能性をどうか狭めないでくれという叫びでもあります。
実際問題として、今のVRのI/Oではバーチャル空間内でも人型であるのがもっとも操作効率が高いですし、自己認知の上でも最もなじみやすいのが人型です。かつ、「子猫」と「幼い女の子ども」が最も愛されやすい(コミュニケーション障壁が低い)ので、バ美肉おじさんがマジョリティーになるのは当然ともいえます。
「アバターを得ることは特別なことではないんだ」と言いたい
わざわざ名前を付ける必要がないと思っています。なぜなら、私の立場としては「全人類アバター所持推進派」であり、アバターを得ることは全然特別なことではないという意見です。
なので、ことさら「おじさんが美少女のアバターを得た」ということを抜き出して表現する必要はなく、単に「アバターを得た(単にAvatardとか)」と言えばいいと思います。
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2021/8/31追記:「女の子として活動したい」と「好きな見た目で活動したい」が同じ語句で説明されてしまっている?
バ美肉について書いてあるnote記事やtweetを見ると少し違和感がありました。「もしかして女の子になりたがってるのをバ美肉って言ってる?」というものです。
特に私は女性に怒られるのを承知で言うと、「男性優位な実社会では有利な男性という性で活動し、VR上では好き勝手に好きな見た目で活動し」ています。実社会の性自認は男性ですが、VR上の性自認はちょっと回答保留させてください。自称するときは「かわいい子」であり、男女かに言及しません。
VR上では普通に地声で話すし、別に女の子になりたいと思ってもいません。(成人男性/女性の社会的役割、男/女らしさからは逃れたいと思っていますが)(あと、ちやほやされたい)
男/女から(もっと言うと生物的/社会的責任から)逃れたいと思っているところに、「現実の男で、女として活動しているやつ」という意味で「バ美肉」という単語を使われて、「一緒にしないでよ!」と反発したかも。
「バーチャルカワイナイズド」とかだったら許す。
なんか怒られそうなツイートが出てきた。
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2021/9/2追記 違う意見の記事を書いていただきました。
この記事よりも熱量のある記事ですので、ぜひ読んでみてください。
2021/9/2 さらに追記
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以上お気持ちでした。
ここまで読んでくれてありがとう。
今後ともよろしく。