たまゆら(魂響光)【詩・小説】

その時のネタでぼやく、ネットの片隅で生息する幻のような生き物。日記のようなエッセイのようなものを書いています。

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その時のネタでぼやく、ネットの片隅で生息する幻のような生き物。日記のようなエッセイのようなものを書いています。

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陽の裏には陰がある 笑っている人が泣かないなんて どうして人は思えるのだろう

    • 置いてきたはずのものが夢の中で呼んでいる 伸ばした手が触れるのは 今か昔か それとも 先か

      • 何度かのさよならが 新しく繋がる糸だとは思わなかった 何度かのまたいつかが もう二度と言えなくなることも知らなかった 烏のような飛べない鳥が 声も上げずに佇んでいる

        • ハナミズキの実を探す

           朝というものは、何かの始まりの象徴だが、時に終わりの幕引きでもある。  ベッドの上で薄い掛布にくるまり、鳥の歌を聞きながら翔子はそんなことを思う。  水蒸気の飛沫が弾ける音に乗り、コーヒーの香りが漂ってくる。翔子を呼ぶようにトースターが鳴った。  諦めたように翔子は体を起こし、ベッドから足を降ろす。ダイニングに入るとレイモンドが淹れたてのコーヒーを2つのマグカップに注ぐところだった。 「モーニン」  カップをテーブルに置くと、レイモンドは翔子を抱き寄せて軽く頬にキスをする

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