2024年8月15日 おはぎになりたいお米のみなさん
お盆中につき、つぶあんおはぎを20個ご予約注文いただいていた。
午前中比較的早めに取りにいらっしゃるということだったので、朝は諸々たてこみそうだから、前日におはぎ用のごはんだけ炊飯器で予約炊飯しておくことにした。
炊飯する時、予約炊飯だと長時間お米を浸水した状態で炊き上がるので、お釜の底に近いお米に圧がかかる。
しかも浸水で柔らかくなっているためか底の方はちょっと潰れたようなごはんになるので、普段予約炊飯は極力避けている。
しかし、朝バタバタして、時間に品物が出来上がっていないのはもっと困るので、
しゃーないお米研いどくかー
とコシヒカリ、もち米を同じ分量ずつボウルに入れて研ぎ始める。すると、
白米ともち米が混ざったということは!
わたしたち、もしかしておはぎになるのっ⁉︎
とお米のみなさんが聞いてきた。
声に出さず、心の中で、
そーだよー
といいながら研ぐ、というかお米をやんわり揉むようにし続けている。
わああ!
ヽ(´▽`)/
とキャッキャ歓声が上がった。
ちょっと意外だった。おはぎになるのって嬉しいことなのか。お喜びいただけて何よりである。
その後、あんこを煮たり冷ましたり、他の商品の用意をしたりしたので目標就寝時間よりだいぶ遅れて眠った。
朝、セットした時間の1時間ほど前から炊飯器がシューシュー言っていた。
別の準備をするのでまたお米を研ぎ、浸水させた後にガス釜にかける。その間、歯を磨くなり深呼吸をするなり朝の習慣行動をし、おはぎづくりからはじめることにした。
おはぎ用のごはんを同じ分量だけ取り分けているときに、前日立腹したときの記憶を反芻しかけ、
ああ、自分はまだ怒ってたのか、おさめたはずだったんだが。
と思いはじめたときに、炊飯されたおはぎ用ごはんの皆さんが、
おっはぎ♪ おっはぎ♪
とルンルンではしゃぎはじめた。
ああ、そうだ今あたしはおはぎを作るんだった。
と思い出し、せっせとごはんを丸め、つぶあんを纏わせていった。
お米のみなさんのおかげで、思い出した怒りをエスカレートさせずに済んだ。
そして、
今日はとても温かいお客さんがいらっしゃる、
午前中農産物直売所に納品した商品もほとんど売れる、
しかも、「無農薬ササニシキの発酵玄米しおむすび」という商品を今日直売所デビューさせたのが、閉店近くまで売れ残っていることを表す半額になる前に、高め価格のままでほとんど売れた、
という素晴らしくありがたい一日となったのだった。