大きな台風がやってくる。
とっても大きな台風が来ているから、用意を怠らないようにと、この数日、テレビやSNSで話題になっている。そのお陰か、関東近郊に住む友人たちもそれぞれに、水や食べ物を用意して、数日はなんとかできる工夫を用意している。私も食べものや飲料水のストックを確認した。
忘れがちになるのが、携帯などを充電するためのバッテリー。最近は家庭でも電池が必要になる場面が多いから、電池の残量が十分にあることを確認しておく。これで、ひとまず安心。
あとは、雨風が強くなる時間帯に外へ出かけないことだ。家の中で、本を読んだり資料を作ったり。台風が過ぎるのを待とう。
今回の台風はほんとうに大きい。日本周辺の雨雲実況をみると太平洋が埋まって見える。
気象庁の過去の台風資料で、上陸時に中心気圧が低い台風を調べた。中心気圧が低いということは、台風のもっている力が強いということ。大きな被害をもたらすと予想される台風だということ。
最も中心気圧が低かったのは第二室戸台風(1961年)の925ヘクトパスカル。その次が伊勢湾台風(1959年)の929ヘクトパスカル。災害史だけでなく、日常でも聞き覚えのある台風の名前がならんでいた。
今、日本に向かってきている大きな台風(2019年の台風19号)の中心気圧は925ヘクトパスカルだという。このまま上陸するなら、第二室戸台風や伊勢湾台風と同じくらいの規模だ。
街中では、河川があふれたり地下に水が流れ込んだりするかもしれない。海に近い場所は、大きな波にのまれたり地面が削られたりするかもしれない。水を多く含む土砂は、崩れるかもしれないから斜面にも注意だ。
大きな被害をもたらしたことで、歴史的に有名な台風たちと同じくらい大きな台風がやってきている。もう家でおとなしくしているしかない。何が起こるとしても、とりあえずは命を守ることに専念する必要がある。そして、台風がいなくなってから、日常を取り戻していく。
気象の観測技術も発達し、衛星から実況で雲の様子もわかる。そのおかげで、早めに備えることができる。危険から遠ざかる工夫をもてる。そんな時代にいることを、ありがたく思う。
せめて備えが効果を発揮して、被害ができるだけ小さくありますように。