実家と日常と。
久しぶりに平日でない飛行機に乗った。出張や遊びにいくなら朝か夕方に乗るのだけれど、今日は昼に乗った。
空にあがった機内は遅めの昼ごはんがはじまる。あちらで開かれているのはターミナルにあった空弁。となりはサンドイッチ。乗る前に昼ごはんを終えたはずなのに、わたしのお腹がきゅうと鳴く。
いつもの旅だったら着いた先でごはんを食べたいから、ペコペコお腹で乗るのだけれど、今日は帰省。遊びにいくならおやつを買って乗るのだけれど、今回は実家の用事。まるで近所まで電車移動するかのように、飛行機に乗っている。
飛行機に乗ることは特別な移動で、緊張してみたり面白がったりしてきたけれど、今回はあまりにも普通な感じがする。出張でもなく、遊びに行くでもなく実家にもどるための手段。
実家に関係するだけで、特別が日常になる。
あれほど苦手に感じていたはずの実家のことを、日常だと思っていた自分に気がついた。もぞもぞと落ち着かなくなった。