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もの書く環境を試して、筋力がついたかもしれない

身体が乗り物に運ばれている中で、頭に浮かぶモノコトをそのままに書き留めていく。身体の運ばれる速さと、頭の速さ。そして指や手の動く速さがまとまりあって、一つの形を創り出す。

移動中にも、ものを書くのが好き。これまではノートとペンとで手書きすることが多かった。けれど、スマホで書いてみて、タブレットで書いて。書くときの快適さを求めてノートパソコンを持ち歩くようになって。書く道具の選択肢が、移動中であっても増えた。

新幹線や飛行機で書こうとなったら、迷いなくパソコンを開く。電車だとスマホに書き始める。けれど、手書きのノートも捨てがたい。

言葉の形になる前の思いつきを書くのに、手書きのノートはいい。たまに揺れる電車の中で、よれっと線がミミズのようにのたうって。そののたうちをみて、他のことを思いつくこともある。顔をふとあげて、外に見えた景色から刺激される記憶から、違った思いつきが生まれる。ノートのなかに在るメモと今出てきた記憶とがむすびついて、伝えたいものが形をあらわしてくる。

ぴかっと、何かがつながり。もこもこと育った瞬間。書ける!と思うときが来る。せっかくの思いつきをこぼしてしまわないように慎重に。でも大急ぎでノートパソコンを開く。

いつも自宅や仕事場で書いている道具がパソコンだからなのか、キーボードの上を手が動く速さと頭からこぼれる言葉の速さが整いやすい。

頭から言葉があふれてくる早さのほうが、手の動きよりもうんと早いのだけれど。頭は手と指が追いつくのを待っている。文字や言葉の形でテキストが目の前に出てくるのを見守っているように見え、次に行く先の言葉の形を用意しながら、待っている。

頭が待ってくれていた言葉をせっせと手と指が追いかけていく。たまに、指はいたずらをする。これも入れて欲しいと、思いがけない言葉を放り込んで。その言葉も、テキストの中に書き留めていく。

そして、できあがる。一つのかたまり。

かたまりができたら、それをざっと読みなおす。手を入れて、読みづらかった箇所をほどいていく。そうしたら、できあがり。

できあがったものは、すぐ。ネットの海へ放流。

テキストをパソコンなど使って書く事は都合がいい。思いついたままに書いたものが、すぐに電子データの形になって。思いついた、その時に。えやっと。ネットの海の中へとほうりだせる。

寝かしておきたい言葉のかたまりもできる。そのかたまりは、あるとき、別の記憶と結びついて、他の形で外に出たいと順序を待つかたまりかもしれない。そっと、いつか来る出番を待つ。

散歩や外歩きの途中に「書きたい」と思うこともある。書きたい欲が湧いて欲しいとスケベ心があるときは、荷物は重くなるけれど、パソコンやタブレットも持って歩く。

「書くぞ」となったら、すぐにパソコンを開くことのできる場所を探す。カフェに駆け込むことが多い。

その勢いの良さから、カフェの店員さんからトイレの場所を案内していただくことも多い。あいまいに笑いながら、ノートパソコンを開ける場所を探す。おおいそぎで、ホットコーヒーを注文する。コーヒーを目の前に置いて、一気に書き始まる。

自宅や仕事場は、目の前にパソコンがあるからすぐだ。机の前に座って、別の本を読んだり調べものをしたり。ごそごそしているうちに、突然、書く時間がやってくる。そうなったら、一気にテキストを手と指から吐き出していく。かっちり形が仕上がって出てくる。

書く場所によって、目の前に出てくる形が変わって感じられるから。いろいろな場所で書いてみたい。

いつ、書こうと思うか。書きたいか。
どんな方法で書くのが好きか。

その組み合わせをあれこれ試せる環境をできるだけ持ち歩いている。荷物が増えて筋力がついた。もの書く筋力もついているといいな。


他の人は、どんな時に何を使って書いてるんだろう?という話をブログ仲間からいただいたので、書いてみた。

わたしの書いている環境は、こんな風。

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