2021/3/29-30(火)なぜあの人は相撲解説のたび叩かれるのか
現在の小兵力士ブームを作り上げた功労者であり若貴にも負けないくらい人気のあった平成の牛若丸舞の海関と現在の解説者舞の海秀平氏とは別人ですきっと。いや別人じゃないってのはわかってます。わかってますけどさ、でもなんでこうなっちゃったんだろう。
昨日のnoteの最後や以前書いた『相撲道』のレビューでも「お相撲さんってのは我々の常識を超えた、常人とは違う世界に生きているんだなあ」という敬意の気持ちを記してきました。
舞の海だって御多分にもれずとんでもないお相撲さんでしてね、角界に入りたいからって頭にシリコン詰め込むわ(この無茶のおかげで背の低い人でもその後一定の基準をクリアすれば角界に入れるようになりました。結果的にルール変えちゃったんですよねこの人)、立ち合いいきなり背後に飛ぶわ後ろに下がるわ本当に猫だましするわ、大怪我覚悟で曙や小錦みたいな巨漢の懐に入っていくわ(その後実際に大怪我する)、もうとにかく無茶苦茶で型破りのお相撲さんでした。
そんな舞の海だったのになんで解説者としては常人目線がちらほら入ってくるのか。タレントさんになっちゃったからでしょうか。いやいや同じくタレントの三代目若乃花さんもAbemaで解説してるけど、そんなことないぞ。
舞の海さんの場合、番付上位力士に対する敬意が感じられないという理由で叩かれることが多いです。番付上位に居続ける力士たちの凄まじさを身に染みて知っているはずの人なのに不思議でなりません。
もしかしたら舞の海さんなりに「角界の常識だけに囚われてはいけない」とか「一般の人の目線や物の考え方も解説の中に取り入れないといけない」とか密かに思うところがあるのかしら。
見えもしないお相撲さんの心の内を勝手に推測してはそれっぽい解説を展開するたび、それ一般の人には受けるかもだけど、私たちが舞の海さんに求めてるのはそれじゃないよ、と寂しく思います。