世界はまだまだ面白い!#106 飛行機(4)
#104と#105で最初の出張について書きましたが、好評にお応えして2回目の出張についてです。1回目のオマーン、バハレーンのすぐ後に、カタール、トルコ出張が入りました。
カタールへは香港経由です。今から40年ほど前は、香港の空港は、世界一危ない空港と言われる通り、高層ビルが聳え立つ摩天楼の真ん中にあり、ビルの間を縫うようにして着陸します。素晴らしく、夜景が綺麗です。さて、香港空港に無事着陸はしたものの、「飛行機」は、エンジントラブルで、修理して離陸また修理を、何回か試みるも、「時間切れ」でその日は「香港ステイ」になりました(街中の空港は夜は締まります)。荷物を取り出して、安ホテルを取って、空港カウンターで何時間も交渉の末に、何とか次の日の早朝発のカタール行の便に「席」が取れて、ドーハ空港に向かいました。
当時のドーハ空港はまさに「田舎の駅」の様な空港で、乗客は飛行機からタラップで地面に降りるやいなや、全速力で空港の事務所に走ります。古びた木のテーブルが3つあり、それぞれに、「質の悪い紙の束」がゴムバンドでくくって置いてあります。これが代理店が用意してくれた、乗客全員の「誰か」のVISAが入ってる「かもしれない」VISAの「束」です。山のような乗客が入国前に群がって自分のVISAを探して、見つからなかったら、次のテーブルに行き探します。紙の束はやがてバラバラになり、おしくらまんじゅう状態で、VISAの束のつかみ合いで、同じ束を掴んだりを繰り返しながら、必死に自分のVISAを探します。何とか探して、2つある入国審査の列に並びます。着いてから、幸運にも、約2時間後に、空港外に出る事が出来ました!
to be continued..#107に続く!