生息環境から紐解く床材の作り方

今日は実際にタマヤスデの生息環境を見ながら、僕が何故今の床材のセッティングになったかを書いて行きたいと思います。


国産タマヤスデの生息環境なので当てはまらない種類も居るとは思いますが"今の所"は正解に近いのではないかと思います。


野生下でタマヤスデと出会う為にはこういった倒木を見つけることです。

クヌギの朽木

クヌギが生えている周辺なので勿論周りに落ち葉があります。

では、朽木をめくってみます。

このように朽木に張り付いてタマヤスデは生息しています。
朽木に溜まった糞が後に土へと変わります。

次に朽木をめくった地面側を見てみます。


柔らかくなった朽木、土、落ち葉から構成されています。
写真に写っているタマヤスデはめくった際に落ちてしまった個体。

実際に触ってみると、
地面はクッション性の高いふわふわとした感触握ると軽く玉になってほぐれる湿度。

雨上がり以外は朽木の表面には出て来ていません。
常に朽木と地面の間の空間で生活しているようです。

同じ朽木にシッコクコシビロダンゴムシ、ババヤスデ、ハヤシワラジムシ、ナミギセルが潜んでいました。

落ち葉があると言っても落ち葉に張り付いていたり、土を掘り返しても出てこないことを考えると常に朽木に張り付いて生活しているように思います。
ですので、ネット上でタマヤスデが潜らないのは死の前兆と記載されている事柄にも僕は???です。

(実際に飼育しているタマヤスデ達は潜っていないが死んでいない)

このことに関してはまたの機会に。



以上のことから、
僕は床材に腐葉土単用は向いていないと考えて今のセッティングになりました。

まずは写真の赤丸の部分


タマヤスデや他の生物が分解したであろう粒子の細かい土。

朽木と落ち葉が分解されたもの

でしょう。

この部分の再現に適したものは何かと考えた所、黒土に至りました。

黒土は、黒くほくほくした土であることから黒ボク土と記載し販売されているものもありますが、黒土に同じ用土となります。 黒い土は落ち葉や枯れ木などからつくられた有機物が、たくさん含まれる用土となります。
引用元 暮らしーの様
https://kurashi-no.jp/I0017157#head-e468081fb4ff7bd9aeb70e2ef07c5e97 

まさにぴったりではないでしょうか?


次は青丸部分。

この部分はまだ形が残っている朽木です。
ただ水分が多くふやふやになっています。

この朽木はタマヤスデが好んで食べているので床材に粗めの朽木マットを混ぜ込むことと、
餌として更に塊の朽木をセットしています。

この時に前回の記事に書いた"とある液体"を染み込ませるとふやふやになります。

そして写真の残り部分の再現に少量の腐葉土を混ぜていますがやはりこの部分を食べている様子はありません。

腐葉土とココピートに関してはクッション性と保湿性を上げるために混ぜています。


今現在はこのような理由から床材を

朽木5 黒土3 腐葉土1 ココピート1

で作っています。
まだ完全にクッション性の部分で再現出来ていないので今後改良していきます。

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