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インビザライン矯正で失敗しない歯科医院選び

 インビザラインは快適な矯正手段ではあるが、あくまでも道具であるため、それを扱う歯科医の技術に依存する。インビザラインは高等テクニックを必要とするため歯科医院選びが難しい。そこを踏まえて、失敗しない(失敗しにくい)矯正歯科選びは3パターンしかないこということにたどり着いた。
注:たまちゃん的な視点で行きついた選択方法である。価値観は人それぞれなので、あくまでも私個人の主観であり、価値観が違う人の選択を否定するものではない。

・症例数が多いインビザラインメインの医院

 インビザラインで思い通りに歯を動かそうとすると豊富な経験が必要。経験不足だと動きを制御しきれない。また、無理な動きをプログラムしてしまい、痛みが強く出る場合ある。失敗しないためには症例数の多い歯科医院を選択したほうが良い。矯正専門の歯科医師が担当していると安心だが、一般診療している歯科医が片手間に矯正をやっているところは、簡単な症例を除き避けたほうが良い(後述)。
 インビザラインは、矯正を開始した症例数に応じてランキングが存在する。ブラックダイヤモンドプロバイダーとか聞いたことないだろうか?留意しなければいけないのは、あくまでも矯正を始めた人数であって、上手くいって完了した人数ではない。カウンセリング時に終了人数を確認したり、症例写真を確認したりして、実力を伴った数字であるかどうかチェックする必要がある。
 最高峰のレッドダイヤモンドだったとしても、そこに至るまでの成長の歴史をチェックしてみよう。ダイヤモンド→ブラック→ブルーの途中経過があるのが自然で、始めたばかりなのに急激に症例数を増やしているようなドクター(医院)はどこかで無理しているので避けたほうがいい。最近ニュースで話題の歯科医院(X)はレッドダイヤモンド取得のために急激に症例数を増やしたらしい。
 症例数が多い歯科医院は大都会にしか存在しない。もしくはフリーランスの歯科医師が非常勤で各歯科医院を巡回しているケースがある。お住まいの地域によっては、このような歯科医院に通院が難しい。また、患者数が多いため大先生と対面する時間が短く、衛生士や勤務医と接する時間が長い。大先生とじっくり対面で治療を受けたい場合は相性が悪いのでワイヤー矯正がお勧めである。

・ワイヤー専門院

 ワイヤー矯正の歴史は古く、ワイヤー矯正を行っている矯正歯科であれば当たりはずれのはずれが少ない。前項のインビザ医院は大都市にしかないので、地方在住で遠距離通院が難しい場合はワイヤーをやっている矯正歯科をお勧めする。ワイヤーを選択する場合は、矯正歯科学会の認定医などの格付けが参考になるという意見もある。(私はワイヤー界隈の事情に詳しくないため、他のライターさんの記事を参照することを推奨)

・インビザライン取り扱っていて、ワイヤーで修正可能な医院

 ワイヤー矯正の技術に自信がある歯科医院限定であるが、さらにインビザラインを導入している矯正歯科がある。チャレンジなインビザの利用であるが、インビザでうまく動かなかった場合でもワイヤーでリカバリー可能であるため、安心である。ワイヤーに切り替える際の費用負担がどうなっているかを事前に確認し、追加料金なしの設定であれば良心的な矯正歯科だと思う。

【お勧めしない矯正の手段】

 虫歯治療などの一般診療の片手間にマウスピース矯正を導入している一般歯科医は治療技術が高くないので、お勧めしない。前歯だけ部分的に治したい場合でも、奥歯を動かす必要がある場合がほとんどである。まれに前歯だけの部分矯正が適応される場合があるが、本当にまれなケースなので、部分矯正が可能と言われた場合は矯正専門医でカウンセリングやセカンドオピニオンを受けて判断したらいい。
 一般歯科医ではマウスピース矯正なら導入しやすく、特に前歯だけの部分矯正の難易度が低い。安価なマウスピースや、インビザラインGoなどの取扱い割合が高い場合は警戒したほうがよい。
 私もマウスピースによる安価な部分矯正を経験したが、結局、全顎矯正が必要になった。矯正について勉強する授業料だと思ってるし、数年間ではあるが値段相応の期間は幸せに過ごせたので後悔はしていない。だが、これから矯正をする人は、しなくていい後悔はしなくていいだろう。


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