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バットシンプルイズベストイズグッド

本の解説動画をよく観る。
その本を買わずとも、知った気になれるからだ。
なんてダサい理由なんだ。

皿を洗いながら本解説の動画を流し見る。
その動画内で、「シンプルイズベスト」と発しているのが聞こえた。
シンプルイズベスト。ぐぬぬ。なんともむず痒い響き。

最近知った言葉に「クリシェ」がある。
乱用の結果、意図された力・目新しさが失われた句・表現・概念を指すらしい。
シンプルイズベストも「クリシェ」にあたる。

私はこのクリシェが大嫌いだ。

行けたら行くは行かないとか。
遠足の前日の夜とか。
生まれたての子鹿とか。

噛んで噛んで、もう味がしないガムを口に放り込まれたような不快さがある。
もう別の言い方をしてほしい。

例えばなんだろうか。
ストレートとカーブで十分とか。
白米が一番おいしいとか。
無地のシャツがオシャレだとか。

……しっくりこない。
やっぱりシンプルイズベストは強い。

理解する負担も軽減されるし。
「無地のシャツがオシャレ」って言われた側も、頭の中で「ああ、シンプルイズベストってことね」と変換するだろうし。
結局意地を張らないで、「シンプルイズベスト」と言えれば快適だ。
「無地のシャツが」とか言ってる時点で青いし、違和感がある。

意図的にクリシェを避けていて違和感がある人を題材にしたコントありそう。
東京03とか、かが屋あたりやってないかな。
もしまだ誰も手をつけていないなら、私がやりたい。
この着眼点は私のものだ!と高らかに宣言しながら演じたい。
シンプルイズベストは嫌い。
でもシンプルイズベストは良いんだよなあ。悔しい。

#エッセイ #日記 #クリシェ #シンプルイズベスト

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ふらぺちいの
シュークリーム(128円)とピザまん(130円)を買いたいです。恵んでください。