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コロニーの彼女
The Girl on a Space Colony.
シンプルで無機質な電気音で、なぜこんなに切なさや孤独感に触れてくるようなメロディーが作れるのだろう。
すべてをありのままに許してくれるような歌声。
歌詞はない。それがいい。何も語るな。何も僕に唱えるな。今はただ僕をそっとしておいてほしい。どうせ明日も朝4時起きなんだ。どうせ今日この後も、明日も明後日も予定があるんだ。その時になれば体は動き出しているんだ。だから、今はこの曲に身を委ねさせてほしい。
大学を留年しそうだったり、就活が決まらなかったり、口座には3万円しかないのにパソコンを買いなおすしかなかったり、お金がなくて来月の生活費とクレジットカードの支払いの目処が立たなかったり、好きな子には彼氏がいて今はどうすることもできなかったり、やるべきことが何なのか、今日という日を何に費やすのか、その選択が間違っていようと、本当はやりたいことがあるけど、恐怖に勝てずに逃げていることに気づきながら一歩が踏み出せないこととか、色々あるけど別に気にしすぎることはないじゃないか。この気持ちも気づかぬうちに抜け落ちていく。
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