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お客様は人様

 経営者あるあるのマガジン記事を選んで頂き、誠に有難う御座います!

ここでは僕が経営者として学んできた経験や知識、実感してる事などを赤裸々に話していきたいと思ってます。

記念すべき1記事目として、どのネタを書くかすごく悩んだのですが、まず僕の概念として分かりやすいテーマを選びました。

【お客様は人様】です。

お客様が働いて稼いだ貴重なお金を、おもてなしやサービスを通して頂く事に対して、お互いにフェアであろうという精神です。

僕が接客業を始めた頃には、まだ昭和バブル期の名残りとして「お客様は神様」という思想が残っていました。

悪い考えとしては「お金を払った方は何しても良い」という考えの人が多かったし、スタッフも多少の事はされても仕方ないと泣き寝入りする時代でもありました。

昭和バブル期は、それなり以上のお金が動いた時代でもあるし、嫌な事された分、稼げた時代でもあったので、それで納得する土壌が出来上がってしまっていて、バブル崩壊後も、しばらくは、そういう良くない風潮が残っていました。
今で言う各種ハラスメントのオンパレードです。
業界的顧客数の絶対数の減少で売り上げは減ったのに悪習のみ残っていました。
その時代の終わりに近い頃、僕は自分のお店を立ち上げ「客尊店卑」な状況を憂いていました。

「お客様のワガママがいきすぎてもお店は良くならない」
そう感じていた僕は「お客様は神様」という言葉に違和感を感じていました。
もちろん、色んな意味にとれるので良い方向で受け取れば良い意味になる言葉ですが、当時は履き違えた解釈が多く、飲み屋業界の方々も身を削りながら苦戦していたように思えました。

「お客様にも楽しく飲んで頂いて、周りのお客様もスタッフも楽しく飲める環境」とは何なのか?
お客様がスタッフを責めるような飲み方(お互いに信頼があるなら大丈夫ですが)ではなく、楽しく飲めるスタンスとは何か?
追求して考えた結果の思考から生まれたのが
その言葉でした。

お客様にハウスルールに沿ってスタッフのおもてなしを楽しんで頂く。
そんな環境に出来る言葉かな?と思います。

しいて言えば「お客様をお金払えば何しても良い疫病神にしない、そしてお店側はお客様を尊重して、おもてなしをして楽しんでもらう」
そういう姿勢かな?と思います。

初期の頃、すごく飲ませてくれるお客様が多かったのですが、中には自分が一滴も飲まずコチラが先に潰されてしまう等の事例もありました。
何人かスタッフがいる現場ならアリかもですが
1人で経営しているお店の場合、その後の売り上げが立たない事態に陥ります。せっかく来てくれた他のお客様にも迷惑がかかります。

何とかならないかなあ?と考えた結果、
お客様が煽ったら同じ杯数分飲む!というルールを考えて実行しました。
これにより、お客様との酔いの差は少なくなり、お店も気持ち良く営業出来る様になりました。

無理して言われた杯数を飲むのではなく、仕事が出来る範囲で飲む。
お客様と程よい距離感で接客をするのがお店の勤めでもあるからです。

どうしてもダメな場合もありますが、ある程度の対策があるのと無いのとでは差が圧倒的に出ます。

自分が出した結論、お客様は神様ではありません。むしろ同じ人間です。

だからこそ「様」をつける意味を考えて、敬いと労いの気持ちを持って接客し、日々の憂さ晴らしやストレスを発散させてあげる事が飲食店の責務かと思います。

最近は「平等」の意味を間違えて解釈し、上司や同僚にマウントする部下や後輩もいるように感じますが、同じ職場内でもお互いに敬い尊重する気持ちを忘れない事こそ本当の意味での平等であると思います。

お金を払ってるから何しても良い
常連さんだからワガママしても良い
これらも退廃的な考えだと思います。

親しき仲にも礼儀あり!
親しき仲こそ礼儀あり!かとも思います。

どちらの立場からもお互いを人様として考えたとき、本当に楽しい時間を過ごせるのではないでしょうか?

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