独立・開業前に!事前の心配事を解決する3つのステップ~お金の面~
はじめに
こんにちわ!
パーソナルストレッチを専門としたプライベートサロンを運営しているたかはしです。
今後、独立・開業をしたい方向けの内容になります。(トレーナー・セラピスト・整体師など)
前回の記事で“独立・開業する前に何が心配事なのか書き出してみましょう”と富士山の例を出してお伝えしました。
今回は前回の続きで【独立・開業前に書き出した心配事を実際に解決していく方法】という事がテーマです。
少しだけ前回の内容を振り返りましょう。
前回は独立・開業にあたり不安なことや心配事を3つのステップで書き出すということでした。
ちなみに、僕が開業前に書き出してみた内容は…
1・業界歴は長いが大した資格もないのに1人でやっていけるだろうか…
2・独立・開業をする際、どんな場所に店舗を構えれば良いのか…
3・担当しているお客さんは独立・開業をした際どうすれば良いか…
4・長期間で考えた時、安定的に売上をたてることは可能なのか…
5・経理的な確定申告などはどうすれば良いのか…
などと他にもありましたが主要なものはこんな感じです。
極度の心配性である僕は立ち上げ前だけでなく、立ち上げてから考えれば良いものに対しても不安がありました。
ただ、これらの心配事を目に見える状態にして事前に解決したからこそ、コロナ禍での開業でも、初月から黒字をキープしつつ店舗運営が出来ていると思っています。
つまり、事前に心配事を書き出して実際に解決するということは独立・開業をうまくいかせるための一歩だということです。
そこで、今回は前回書き出した心配事をどのように解決するのか?
具体例をだしながら再び3つのステップで解説していきます。
ステップ1・独立・開業に関係のないものは一旦保留
もしかしたら、書き出した内容が50個、100個と沢山あるかもしれません。
ただ、その中でも独立・開業という目的に対しては関係のないものがあるはずです。
僕の例を出してみます…
1・業界歴は長いが大した資格もないのに1人でやっていけるだろうか…
2・独立・開業をする際、どんな場所に店舗を構えれば良いのか…
3・担当しているお客さんは独立・開業をした際どうすれば良いか…
4・長期間で考えた時、安定的に売上をたてることは可能なのか…
5・経理的な確定申告などはどうすれば良いのか…
この5つの心配事があったと記しました。
これらは長い目でみれば全部必要ですが、1番と5番は独立前に深く考えすぎることではありません。
【1番目・業界歴は長いが大した資格もないのに1人でやっていけるだろうか…】
業界歴が長いのであればサービスの提供はできるはずです。
1人でやっていけるだろうかというのは、決まり切っていることでもあり、実際に1人でやっている方もいるので、深く考えてもどうしようもありません。
【5番目・経理的な確定申告などはどうすれば良いのか…】
まだ売上もたっていない状態です。
経理的な事をいまから考えても先の事はわかりません。
そして、売上がたってくれば、いやでもやらなければいけないことなので、独立・開業が目的のいまは保留です。
それでは、2番、3番、4番はどうでしょうか?
【2番目・独立・開業をする際、どんな場所に店舗を構えれば良いのか…】
これは開業場所です。
長い目でみてやっていけることをしっかりと考えてから決める必要があります。
なので、重要事項です。
【3番目・担当しているお客さんは独立・開業をした際どうすれば良いか…】
開業後に安定的な売上を出すためには非常に重要です。
事前に見込みのお客さんへのヒアリングなどを慎重に行う必要があります。
【4番目・長期間で考えた時、安定的に売上をたてることは可能なのか…】
3番と似ていますが、独立・開業というものは事業運営が必須なので長期的な売上や集客をどのように行うのか考えておく必要があります。
このように心配事は沢山出てくると思います。
とはいえ、その中で独立・開業という目的に対して考えなくてはいけないのは極一分です。
僕も独立の構想から3か月で開業だったので、それなりに早いかもしれません。
ただ、いま思えば、その時には考えなくて良かった事も沢山あります。
もちろん、考える必要があって、考えてなかったこともありました。
なので、まずは本当に必要なものをしぼりましょう。
10個くらいに絞れたら上出来です。
ステップ2・解決したい問題を調べて2パターンにわける。
独立・開業で書き出した心配事を「調べて解決できる問題」と「行動して解決できる問題」の2パターンにわけましょう。
僕の場合でみると2番の開業場所の点はどうでしょうか?
これは調べればある程度、地域の家賃相場がでてきます。
細かく言えばお店として開業して良い物件なのか?などありますが、自分が開業したい地域の家賃相場は調べればすぐでてくるので、「調べて解決できる問題」としておきましょう。
賃貸マンション型での事業戦略を前提としていくので、通常の家賃相場をみていれば大差はありません。(賃貸マンション型事業戦略は随時、別途記事を更新していきます。)
それでは、3番の元店舗のお客さんが来てくれるか問題はどうでしょうか?
これに関しては実際、お客さんに聞くしかありません。
もちろん、直接的ではなく「もし、開業したら来てくれますか?」と濁しながら聞いて様子を伺います。(誘導方法の記事は今後別途で更新します。)
というように実際に動いて解決しないといけない問題は「行動して解決できる問題」です。
このように、2パターンでふりわけます。
そうすると、行動できる環境にいるときは、Aという問題を解決する、行動できない環境にいるときは(電車にいるときなど)Bという問題を解決する、というように効率良く多くの問題を解決できるということです。
ステップ3・1つの問題点に対しては70%の解決度合い
1つの心配事を完璧に解決しようとすると、いつまで経っても独立・開業までたどり着けません。
なので、書き出した心配事は1つに対して70%の解決度合いでクリアということにしましょう。
そうすれば、熱が冷めない内に独立・開業を行えて安定的に事業運営ができる可能性が高くなるはずです。
とはいえ、70%の解決度合いとはどういうことなのか?
いまいちピンっとこないと思うので一番重要なお金の流れを例に解説していきましょう。
ここでいう、お金の流れとは独立・開業後に予想している毎月の売上が毎月出ていくお金(固定費)を上回る見込みはあるのかということです。
独立・開業をしたあとは継続的に利益を出し続けることが重要になります。
簡単にいうと毎月10万円出ていくのであれば11万円の売上が必要という事です。
それでは、どのように見込みを出すのか?
元々担当している、もしくわ繋がりがあるというお客さんを独立店舗へ誘導するという事を前提とします。
ここから70%の問題解決とはどういうことなのかを具体的に解説していきます。
この先は数字の話しが多いので、あまり考えたくないかもしれません。
ただ、独立を考えるのであれば非常に重要なことなのでお時間があればお付き合いください。
~例・お客さんの数から売上の見込みを計算~
現在務めているお店で毎月2回来てくれるお客さんが25人いたとします。
1人辺りの単価は7000円です。
このお客さんたちの売上は25人×月2回×7000円=35万円になります。
つまり、この方達が独立店舗にきてくれれば35万円前後の売上がたつという事です。
ただ、そんな上手くはいきません。
お店が近いからきているという人もいれば、お店の雰囲気も含めて好きという人も一定数は必ずいます。
そういったお客さんは長く担当をしていて仲が良くなったとしても来る事はありません。
個人的な経験や周りから聞いた話だと30%くらいはあまり乗り気ではない気がします。
これはどうしようもないので割り切って切り捨てましょう。
それでは実際にお客さん声をかけてみてください。
内容はラフな感じで良いです。
例えば「独立も視野にいれているんですが、もし独立したら来れそうですか?」と聞いてみましょう。
そうしたら、「行くよ!」や「場所がそんなに遠くなければ行く!」などと乗り気のお客さんもでてきます。
そういったお客さんが約70%くらいだと思ってください。
さらに、その乗り気のお客さんでも実際に来てくれるお客さんを70%くらいで考えましょう。
これは、お客さん側が気を使ってくれて行くと言ってくれている人がいるので全てを鵜呑みにしないようにします。
つまり、最初の25人から70%である17.5人が乗り気になって、そこからまた実際にきてくれる70%にした12.25人で計算をしていきましょう。
そうすると、12.25人×月2回×7000円で=171500円の売り上げになります。
ただ、これはあくまでも例なので、いままでの信頼性によって人数が前後することはあるかもしれません。
一旦、これを基準に独立・開業後のことを考えていきます。
つまり、この場合、固定費を17万円まで抑える事が出来れば独立・開業ができて当面の間はギリギリでも黒字を出すことはできるはずです。
売上はこれだけ?と思うかもしれませんが、初月でプラスになるだけ上々だと思ってください。
~例ここまで~
このように、心配事を解決していきます。
お金面のケースで100%の解決度で考えると、来てくれない30%のお客さんの売上はどこで穴埋めしようと、足が止まってしまうかもしれません。
そういった意味でも70%で問題を解消し、後は実際にスタートしてから考えていく事がオススメです。
まず、少しでも利益がでる状況や、多少の赤字であれば時間をかけてお客さんを増やせるのでシミュレーションをしてある程度、根拠づけできればスタートをしましょう。
今回は一番重要であるお金面というケースで心配事の解決方法をご紹介しました。
多方面で問題はありますが、独立・開業を考えているのであれば、お客さんにまだ言わないにしてもノートなどに書き出してシミュレーションをするのも良いかもしれません。
独立・開業を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!