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マイクを渡さないおじさんたち

先日、とあるトークイベントにオンラインで参加しました。
イベントは、好きな本を紹介しあう読書会。登壇者は8人ほど(!)いて、2時間というもの。

そのとき思った、ちょっとした違和感をここで言語化したいと思います。

お互いの質問がない

イベント趣旨からすると、致し方ないとは思いつつも、どうしても気になってしまったこと。それは、登壇者同士のコミュニケーションがないこと。

誰かがある主張をする。それに対して、別の誰かが連想したことを主張する。で、また別の誰かがそれを賛成するでも反対するでもなく、連想したことを主張して。・・・これの繰り返し。お互いの質問が一切なかったんです。

なんだろう、・・・それぞれ、言いたいことを言いに来た感。そこにほかの登壇者は要らなくって、ひとりカラオケをみんなでしにきた感じ。

もちろん、登壇者ひとりひとりから得られる情報は確かにありがたいものなんだけど、それ以上の面白さには絶対ならない。もったいないなぁ~と思っちゃったんですね。

わたしは、スピーカー同士のやりとりが見たいんです。
せっかくその場に一緒にいるんだもん、質問しあえば、分かりあおうとしあえば、スピーカー自身も気づいてないことを知って、互いに学びになるんじゃないのかなあ。そこから化学反応が起こって、もっと面白いコンテンツになんじゃないのかなあ。と思いました。

カットイン合戦に負ける女性と学生たち

違和感ふたつめ。
イベント後半、女性・学生たちがほとんど話していないことに気づいたんです。

主張したいおじさんたちが鼻息吹かせてずっとマイクを握ってるんですね。沈黙など一切なく、喋ってる人の息継ぎの合間を狙って、マイクを奪い合う感じ。これをカットイン合戦と名付けますw

カットイン合戦に入らねば、喋れない。でも、女性・学生たちにとっては、マイクが手の届かないところで回ってる感じなんじゃないでしょうか。

彼女たちは、この押収を一歩引いてみてしまったんだと思うんです。
「(おじさんたちの輪に)入れない…」と。

そういえばこの光景、他のイベントでも見たことがあるな。あるあるなのでしょうか?

女性も、学生も、おじさんに構わずカットイン合戦に入ればいいじゃん!といえばそれまでなんですが、わたしはそれを望んでいない。

しつこいようですけど、登壇者同士の交流が見たいんです。そこにカットイン合戦は不要。互いに質問して、「○○さんはどう思う?」とマイクを渡しあう。そんなイベントを見たいなぁと思いました。

さいごに

交流しあえばこそ、新しい学びがスピーカーも得られるし、見てる方も楽しい。わたしはそんなイベントが見たいです。

・・・おじさん、マイクを渡そう!!!


おしまい

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