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夏休みの自由製作で学んだ戦略の大切さ

頑張れば必ず報われるって、思っていました。

が、どうもそればかりじゃないという事実に気付いたのは小学生の頃の夏休みの宿題がきっかけ。お題は「貯金箱」をつくりましょうというもの。


わたしが生まれ育った家庭は両親共働きの自営業。結果、放置系尊重系の子育てだったゆえ、たいていのことはひとりで考えてやらなきゃいけなかったんですね。なので、自ら母親に打診して紙ねんどを調達し、一生懸命にひとりでせっせとつくりました。

というのも、わたしたちみんなが提出する「貯金箱」のうち、学校内で入賞されれば、上位作品は市の発表会に展示されることとなってたんですね。

やるなら入賞したい!と当時からよくばりだったわたしは結構本気でやりがち。この豚の貯金箱もご多分に漏れず、でした。


「できた!!!ブタの貯金箱🐽!!われながら上出来や!ハハハ」




と思い、自信満々に迎えた登校日。


蓋を開けてみると・・・クラスに2,3人は「ミニチュア賽銭箱」でした。

こんなの↑


「え?なんでそんなにかっこいいの作れるの?そしてなんで同じ作品になるの?」


純粋だったわたしは疑問でしかありませんでした。
友達に聞いたんです。そうしたら…


「パパがやってくれた」
「アピタ(注:地元にあった大型スーパー)で買ったやつだよ」


と、みな口をそろえて言ってたんです。


えっ、夏休みの宿題を親がやるの????????なんで???????そんで売ってるやつでいいの?????????お、、お金で解決するの??????


疑問ばかりでした。

で、正直、「ずるい」と思ってしまった。
自分の宿題を親にやらせるなんて。そんなんナシでしょ!って。


いけすかないわたしは、その感情が嫉妬だとも知らずにプンスカしてました。こいつら、甘ったれてんな!とも。笑 自分の境遇を正当化させるために必死だったんでしょうね。



その勢いで、「ほうら見てなさい、きっとわたしの手作り🐽貯金箱が入選するに違いない!」と願うほどに自信満々でした。(その自信はいったいどこからw




しかし、

学年で入選したのが




賽銭箱


だったんです。




「!?!?賽銭箱が入選!?市販のキットで、親が作ったものが入選しちゃうの?!!!!!!」


口では文句を言ってましたが、絶望しかありませんでした。

なんで、先生はこんな明らかに小1の手で作っていないであろう作品、ましてや市販のものを入選させたんだろう?????まったくもって理解できない。

今思えば、先生はきっと親が作ったことなんて知らなくて「努力してこんなに上手に作品をつくれたこと」や「ただの貯金箱じゃなくて、賽銭箱というアイディア」を評価したんだと思います。


ここで、学びました。

頑張っても、頑張る方向性が違えばなんの結果にもつながらないんだ。


まさに戦略、でした。やみくもに作るだけじゃなんの評価にも値しない。当時の夏休みの宿題リストに評価基準が書いてあったかは不明だけど、入選したいならしかるべき戦略を立てて努力しないと、無駄になってしまうんだ。で、評価する側はすべてを見れるわけじゃないから、ズルしようがなにしようが関係ないんだ。(ここはちょっと腑に落ちないけど)


夏休みの宿題、って聞いて毎年思い出すエピソードでした。


おしまい

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