バチェロレッテ3🌹と1122から、人間関係の築き方を問う
⚠️ネタバレ含みますのでご注意ください
バチェロレッテ3、観てますか？
あと、同じくAmazonプライム限定公開のドラマ
妻・ウェブデザイナーの相原一子（高畑充希）。夫・文具メーカー勤務の相原二也（岡田将生）。友達のようになんでも話せて仲の良い夫婦。セックスレスで子供がいなくても、ふたりの仲は問題ない・・・だけど。ふたりには“秘密”があるー。それは、毎月第３木曜日の夜、夫が恋人と過ごすこと。結婚7年目の二人が選択したのは夫婦仲を円満に保つための「婚外恋愛許可制」。
こちらも。
今回、バチェロレッテ3と1122で示唆された共通の問いについて考えてみたいと思います。
なぜ、関係が行き詰まるのか
バチェロレッテ3も1122も、状況は違えど２人の人間関係の行き詰まりが見えます。
バチェロレッテ3では（少なくとも現時点のエピソード7までは）、バチェロレッテ・参加者男性ともに恋愛関係に発展しない冷めた状況です。燃え上がる恋心を震わせ1人の女性を奪い合う…そんな本来の設定はもはやなく、恋愛リアリティー番組ではなくドキュメンタリー番組になっています。生きて〜る生きている〜
バチェロレッテと参加男性たちの会話を見るに、どうしても他人同士の関係性を超えられず、行き詰まり感が拭えません。（この要因は複数の要素が複雑に絡み合っており、誰が悪いというものでもない）
一方、1122は恋愛関係を経て夫婦になったものの、セックスレス、そして夫側の公認不倫、妻の風俗利用。それでも友達のように仲がいい不思議な関係。しかし一度外れた歯車は戻らず、「夫婦でいることに疲れちゃった」と妻は語り、結局のところ結婚は解消されます。
相手に興味がないから
なぜそんなことになるのか。
仮説ですが、それは、相手のことを分かったつもりになり、もっと深く知ろうとする興味・関心がないから ではないでしょうか。
例えば、1122では。
妻の発言の節々に、夫の感情に思慮が及んでいないことが垣間見えます。例えば、夫婦関係を再構築中の時期にも関わらず、夫が元不倫相手との思い出の場所でもある生花教室に通い続けてることが判明し、傷ついた妻が夫を問い詰めた後日。翌朝にはケロッと「いいじゃん、息抜き必要だよ！通いなよ」とアッサリ伝えること。
妻自身の「ブレ」と表現して批判することはできるけど、これはそもそも、夫に対する思慮、つまり関心がなさすぎるのが問題だと思うんです。自分の感情、感覚を優先しすぎて、パートナーに対する関心が浅いからこそ、発言にブレが出て、相手を困惑される。
もし現実世界であれば「妻は自分のことしか考えてないのでは」と夫は感じざるをえない。（ドラマの中でのおとやんは、それでもいちこちゃんを愛し続けてたけど、リアルではありえない状況と思う）
また、バチェロレッテでは。
（あくまで放送されてるのは一部の切り取り動画だということを配慮したとしても）
バチェロレッテと男性の会話の内容が浅いと感じざるをえないんです。そりゃ昨日まで赤の他人だった人ですから、戸惑うのは当然です。でも、お互いに関係性を深めよう、お互いに自己開示しよう、というスタンスが見えない。そんなシーンが極端に少なく思えました。
また、一部の男性参加者は、バチェロレッテに話題を振ってコミュニケーションを取ろうとしてましたが、バチェロレッテ側のレスポンスは基本的に「私は既にあなたのこと理解してる」というスタンスのように見えました。それは相手の受容ではない。つまり一人の人間としての関心がない、と思われても仕方がない反応だと思います。
（ただ、「バチェロレッテ」という重責を孤独におわなければならないプレッシャーのもと、彼女なりに「普通でない」、「強い女性」を演じる役割がある。そうした背景を踏まえると、会話のレスポンスも接し方も、あの短期間では致し方ないことだったのかもしれません。バチェロレッテも参加者も、本当にお疲れさまでした）
じゃ、私達はどうだろう？
と、ここまで散々評論家気取りで二つの作品を語ってきたわけですが、実際問題、「相手への関心を持つ、持ち続ける」のってそんな簡単なことじゃないですよね。
わたしは、パートナーのことをどれくらい理解してるでしょうか？いや、理解したいと思ってるでしょうか？
「長年の付き合いだから、だいたいのことは分かるよ。」
本当かなあ。
自分以外は家族であっても血縁関係であっても他人です。だからケンカもする。（つい最近、体調不良時の声かけについてケンカした😂）
どんなに長い付き合いでも、パートナーのことを手放しに「理解しきる」ことは難しいと思うんです。でも、ゆるくてもお互いに関心を持ち続けられる関係性が続けられればいいなと思っています。
おしまい