波風を立てて始まる次の時代
波風立てる人になろうぜ、という話をします。
文芸評論家の斉藤美奈子さんってご存知ですか。
ちくまで書評を連載してたり↓、いろんな本を執筆したりしてるお方です。
児童書コーナーにあったこちらの本。おかげさまで読後は政治への多大なる関心を寄せることになりました。↓
つい先日、機会に恵まれて講演会に参加してきました。
テーマは「ジェンダー平等」。今日は、講演会のインプットを踏まえて思ったこと。「それとなく気付かせる、とかじゃなくていいから波風立てる人になろうぜ」という話です。
斎藤美奈子さんと考える「ジェンダー平等」
グラレコはこちら。
男女別名簿や高校入試での男女別定員など、ジェンダー平等にむけて社会はゆっくりゆっくりと変わってきました。日本の女性医師って20%しかいないんだね。少ないよね。
特に政治でのジェンダーギャップが大きすぎる国、日本。これに迎え撃つにはやはり数が必要。それは30%。3割いれば無視できない規模を持つらしい。まずは表に出す。気付かせる。議会で質問するなどで、変わり始める。このステップで社会が変わっていくらしい。
波風立てたいんでしょ?
講演会も終盤。質疑応答の時間に。
あるひとりの女性が「出張するたびに「子どもはどうしたの?」と言われモヤる。どうにかしたから今わたしはここにいるし、同じ質問を男性にはしない。違和感をやんわりと伝える方法を知りたい」と質問していました。
激しく共感するたまちゃん。あたしも同じ質問をしたいと思ってたよ。
さあて斎藤さん、どんな回答をしてくれるんだろう。どきどき。・・・
斎藤さんは、こんなひとことを残してくれました。
チームで働く以上、仲間として受け入れられたい心理的な欲求があります。内集団に入りたいんです。信頼関係を気付きたいんです。
でも、その一方でモヤモヤ。このままじゃ嫌だと思ってます。つまり、波風立てたいんですよね。だから、葛藤してるんです。その折衷案として、「それとなく伝えられる方法」。
でもさ、手段はどうあれ、相手に伝えたいってことはすなわち「波風立てたい」ってことなんですよね。
そのパッションを殺さずにいなきゃいけないなと思いました。
おかしいと思ったら。
ジェンダーとしておかしいと思ったら。
笑顔で受け流さずに反応してみる。:小波
できるようになったら、口に出してみる。:小波
もっとできるようになったら、アイメッセージで「わたしはこう感じました」と伝えてみる。:中波
もっともっとできるようになったら、直接的に言ってみる。:大波
少しずつステップを踏んで、波風立てていく人になろう。
できたら、みんなで波風立てて無視できない規模の30%まで行こう。むかしのひとたちが波風立ててきてくれた結果、今があるように。次の時代へバトンをつなごうぜ。
「それとなく伝える」方法
ちなみに斎藤さんが紹介してくださった「それとなく伝える」方法はこちら↓
「え、えー!」と驚く。(そんなこと言っちゃうんですか…的なニュアンスで)
あきれるフリをする
相手の言葉をそのままオウム返しする。「「子どもはどうしたの」、、ですか・・・。」
まずはここから、やってみます。
おしまい