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タンスの肥やし?トラベラーズチェック#37

「うちの両親は昔、海外旅行が好きでよく出掛けていたなぁ・・・」

そんな方のご実家に、トラベラーズチェックが眠っていませんか?

日本国内では2014年3月31日にアメリカン・エキスプレスによる発行が終了した後、正式に販売されている発行機関はありません。

日本円に換金してもらうための「トラベラーズチェック買取り」は、
・ゆうちょ銀行が2016年5月2日で買取終了
・ある金融機関は一部の店舗での取り扱いに限定する
など、取り扱う場所が減少傾向にあります。

換金がスムーズにできなかった話

私の先輩のお話です。
以前社員旅行で海外に行った時に110円ほどのレートで、米ドルのトラベラーズチェックを購入されていました。

ここ最近の相場を見て、使い残していたトラベラーズチェックを思い出し、日本円に換金しようと考えたそうです。

買い取ってもらおうと金融機関に出かけられたのですが、ルールに沿った方法で署名をしていなかったので、その日は換金できなかったとのこと。
「マネーロンダリングの関係で・・・」
と断られてしまったそうです。

休暇を取って、取り扱いが可能な大型店舗へわざわざ出向いたのに・・・

ご自身の繁忙期の関係で、次の休暇を取れる時期が少し先になるから、その間にレートが不利になったらどうしよう・・・
とよぎったそうです。

放置された親のトラベラーズチェックはどうなる?

トラベラーズチェックをお持ちの方がそのまま逝去されると、相続手続きの対象となり、別途名義変更手続きが必要になります。

ただでさえ日本円に変えるには取り扱い場所が限られているもの。
また先輩の話を聞いて、不慣れな手続きに戸惑ってしまい、スムーズにいかないケースもあるものだと感じました。

当面利用する予定がないトラベラーズチェックは、ご自身が納得できる為替レートのタイミングで、利用しやすい通貨や預金などへの換金手続きを検討されてはいかがでしょうか?

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