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楽して綺麗になろうと大枚はたいてシミ取りデビューしたが、全然楽ではなかった話。

突然ですが皆さん、シミの原因となる「紫外線」のピークがいつ頃訪れるかご存知ですか?

花王の公式ページによると、

3月頃から急激に強くなりはじめる
5~7月にかけてピークを迎える
・1日の中では、10時頃から14時頃までが最も強い

出典:花王公式ウェブサイトより

だそうです。

これを知った時、バーベキュー場を運営している私は震え上がりました。
なぜなら、私が働いているバーベキュー場「タマリバー」は、

3月頃から急激にBBQの予約が増え始める
5~7月にかけて予約のピークを迎える
・1日の中では、11時頃から14時頃までが最も利用が多い

タマリバーのざっくり予約傾向

という状況だからです。
紫外線の強さとタマリバーの予約数は、完全に正比例しているのです。

そして個人的に一番恐れているのが、紫外線によるシミです。

日焼けをしたその時はヒリつくだけですが、奴らは数年後に立派なシミに成長して、親元に戻ってきます。
すぐシミになってくれれば反省して行動を変えるのに、「忘れた頃にやってくる」というのが辛い。

数年前の自分を反省しろと言われても・・・シミ予防のPDCAはサクサク回らないからこそ、日々の努力を怠りがちです。

私は立派なアラフォーなので、ご多分に漏れずシミに悩まされ、毎日お化粧で隠しています。

シミ隠しのコンシーラーをとんとんとん、とシミのある箇所に付けていくのですが、年々その範囲は増えていき、気づいたら顔全体がコンシーラーで覆われる事態に。

「別にシミなんて気にしない!シミもシワも、一生懸命生きている勲章なんだから!」という自己肯定感MAX精神でいたいのですが、やはり朝起きて鏡を見ると、愕然としてしまうのです。

鏡に向かうたび、一体ぜんたいどこの誰が、私に「テクマクマヤコン テクマクマヤコン おばさんにな〜れ!」という呪文を唱えたんだろう、と泣きたくなります。

うるおいは消え失せ土気色になり、ニキビすらできないカッサカサの肌。
高校生の頃、常に制服のポケットに入れていたよーじやのあぶらとり紙、あれ、いつから必要なくなってしまったんだろう。

そんな感じでここ数年シミに悩んでいましたが、それでもなかなか美容皮膚科でシミをとる勇気はもてませんでした。

なんてったって天下の美容皮膚科!
お高いんでしょう?って感じでしたし、そもそもどのクリニックに行ったらいいか全く分からなかったからです。

もちろん「シミ取り 横浜市」と検索すると山のように情報が出てきますが、新歓詐欺に遭ってから、うまい話は一切信用しなくなりました。

明らかな過剰広告は当然スルーしますが、リアルっぽさを出している「美容皮膚科の口コミサイト」だって信用できません。

多くの口コミが掲載されている某巨大通販サイトをみても、「まだ届いていませんが、期待を込めて星5★★★★★」みたいな何の参考にもならない口コミが散見されるからです。

だからこそ、日焼けで痛みまくった髪を切ってくれる美容師さん(近所に住んでいる&同年代)がシミを取ったと聞いた時は、髪なんてどうでもいいから今すぐシミとりの話を聞かせてくれ、と頼んだのでした。

以下は、私が「シミ取り」というここ数年で一番大きな買い物をしたときの記録です。(ちなみにその前の大きな買い物は、バッグでも時計でもなく、キャンピングトレーラーです。)
全て個人の感想ですので、あしからず。


【事前調査】美容師さんへの聞き取り

美容皮膚科デビューした美容師さんを師と仰ぎ、シャンプー、カラーリング、カット、そして最後のブローをしてくれるまでの2時間弱、彼女を質問攻めにしました。

振り返ると完全に事情聴取でしかなかったのですが、その甲斐あって以下の情報を入手することができました。

・しみ取りをしたきっかけ
・選んだクリニックとその理由
・選んだプランとその理由
・金額(当初予算より高額になったか、なった場合はその金額と理由)
・所要時間
・オプション利用の有無
・麻酔の有無や方式
・施術時の状況
・施術後のスキンケア
・クリニック、スタッフの雰囲気
・施術後の体調、こころの変化

入手した情報の中でいちばん印象に残ったのは、「施術後のこころの変化」についてでした。

美容師さんはなぜか「シミ取りをしたら夫婦円満になったんです」と力説。
シミ取りと夫婦関係に因果関係なんてあるんだろうか。

聞くところによると、彼女の誕生日にパートナーがなんとシミ取り代をプレゼントしてくれたそう。パートナーのおかげで肌が綺麗になるわけですから当然感謝の気持ちが芽生え、結果、夫婦仲が良くなったというのです。

残念ながら、私の夫の座右の銘は「宵越しの金は持たない」です。おそらく、いや確実に、彼は1円たりとも貯金はしていません。

今回は自分の貯金を下ろすだけなので夫婦円満効果は見込めませんが、美容師さんの後押しにより、ついに「私も行く」と決意することができました。

そして、2024年1月某日。
満を辞して、シミ取りに行ってきました。

実に、行きたいと思ってから1年以上が経過していました。この間にも紫外線が自分の肌でシミ作りのPDCAを回していたと思うと、色々辛いです。

【当日】ノンストップ2時間!過密タイムスケジュール

当日のスケジュールはこんな感じでした。

11:00 入店
11:05 お手洗い(行くようにうながされる)
11:10 コンシェルジュによるヒアリング
11:20 医師の問診。シミの場所を指差し確認
11:25 規約にサイン
11:30 支払い
11:40 洗面台で化粧を落とす
11:50 施術台に移動し、麻酔クリームを塗る
12:05 麻酔が効くまで待機
12:20 施術
12:30 麻酔の拭き取り
12:40 保冷剤&パックで冷却
12:55 薬の説明
13:00 帰宅

ただやったことを羅列しただけですが、初めてのシミ取りで何が行われるか怖くて仕方がなかった私には、事前にスケジュールがわかっていたらどんなに安心だったか・・・。今後行かれる方の参考になったら嬉しいです。

このスケジュールを見るとわかる通り、所要時間は2時間ありますが、施術自体はたったの10分間でした。

でもその10分間が、色々と予想外だったのです。

【当日】全然楽じゃなかったシミ取り施術

私が選んだのは「シミ取り放題」プラン。

「シミ1つにつきXXX円」というプランもありましたが、シミは1つ減っても他のシミが気になりだすだけという先人の話を聞いていたので、シミを根絶やしにする取り放題プランを選択しました。

そもそもシミ取りは、シミにレーザー照射しメラニン色素を粉砕することで、結果としてシミが消える技術だそう。

先生によると「レーザー照射で色素を粉砕する際、ゴムで弾いたような痛みがある。痛みを緩和するには麻酔が効果的」とのことだったので、オプション料金を払って麻酔をかけてもらい、いざ施術。

実際にレーザー照射された瞬間思ったことは、

「ゴムじゃない・・・!」

でした。

感覚としては、

「揚げ物油が顔全体に飛んでくる」

感じです。

パチッパチッと音がするたび、顔にとんでもない激痛が。
そして、同時に肌の焼けるような、独特の匂いがしました。

私・・・揚げられてる!!!

「いやこれまじで話が違う」と心の中で悪態をつきながら、ひたすら歯を食いしばっていました。
顔に被せられたフェイスシートがいつのまにか涙で滲んでいました。

痛みで何も考えられなくなった頃、「終わりました。大丈夫でしたか?」と先生の声。

「大丈夫じゃないです」なんてことはもちろん言えず、しかし頬が痛すぎて喋ることもできず、

「あイ・・・」と消え入るような声しか出ませんでした。

その後、スタッフの方が保冷剤や保湿剤を持ってきてくれたのですが、その方の第一声が

「麻酔効きましたか?」でした。

効いてません!!!

「帰れま10!」のテンションで叫びたかったのですが、私は「NOと言えない日本人」代表のような性格なので、もちろんそんなことは言えず。

でも、「スタッフさん、麻酔を塗り忘れたんじゃないの?」と思うくらい痛かったので、勇気を振り絞って

「あの、、すみません、、ま、麻酔をした上で、この痛みなんでしょうか、、?」

と聞いてみました。

すると、どうやら私がレーザー照射した部位(主に頬)は施術の際に特に痛みを感じる部分で、麻酔をしなければ絶叫するほどの痛みがある場合があるとのことでした。

美容皮膚科に行けば、楽して美しくなれると思っていました。
みんな、こんなに辛い思いをして美しくなろうとしていたのか・・・と、会ったこともない他の患者を労う気持ちでいっぱいになりました。

【帰宅〜1週間後】毎日起きるたび、顔が変わっている

顔全体を揚げ物にされたので、帰宅後の私の頬は真っ赤っかです。
ほうほうの体で家に帰った私を出迎えた夫は大爆笑、こどもは「なんだそのかお〜!」と大喜び。

施術直後の顔面。なかなかに真っ赤ですl。

顔中がヒリヒリして、熱を帯びていました。
タオルが頬に触れるだけで、頬に激痛が走ります。
いつもならゴシゴシ拭いてしまうところ、今日はそっとタオルを顔に当ててなんとか洗顔を済ませました。

そういえば、アラフォー女性の美容の神である田中みな実さんが、かつてどこかでおっしゃっていた。

「タオルで顔を拭いちゃダメ!やさしく当てるだけ」と。

朝起きたら南部鉄器で沸かした白湯を飲む、一日2リットルの水を飲むために朝全てのペットボトルの蓋を開ける、良質な睡眠のため寝室にスマホは持ち込まない、といった田中みな実さんの美容ルーティーンの真似ごとは最長で2日しか続かなかった私ですが、このタオル当ては4日続きました。

それくらい、痛かった。

しかし、朝起きるたびに「あれ、薄くなってる!」が毎日続き、二週間後にはこんな感じに。


シミよりクマが気になるかと思いますが、どうかシミの変化を見てください。

本当に、シミが消えました。

一番大きなシミはまだ少し残っていますが、それでも圧倒的に薄くなりました。このままちゃんとケアしていけば、本当に消えるかも。

【まとめ】マイナスをゼロにするということ

二週間たった今、おかげさまでテクマクマヤコンの「毎朝おばさんになる呪い」がかからなくなり、朝起きた時のテンションが総じて高くなりました。

シミ取り=夫婦円満の方程式は我が家では成立しませんでしたが、それでも私の機嫌が良いことは、家族の平和に間違いなくつながっていると思います。

だから、大満足です。やって良かった!

それにしても美容医療って、私にとっては「より美しくなるために行く場所」でした。
言うなれば、プラスアルファの美しさを手に入れる場所。
だからこそ、10代〜20代の私にはとてもハードルが高かった。

でもまさか、「なくす」だけのこと、つまりマイナスをゼロにするために大枚はたくことになろうとは。

せっかくゼロにもどしたので、またマイナスにならないよう、今年は紫外線対策をしっかり行いたいと思います。

なお、シミがなくなったことで起きた変化がもう一つ。

鼻の毛穴が気になって仕方がない。  美容皮膚科、沼りそう。