第1回:学生同士で「多様性」について議論!!
プロローグ:イントロ
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「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよい。満足した馬鹿であるより、不満足なソクラテスであるほうがよい」
功利主義を唱えたジョン・ステュアート・ミルは語った。
何も考えず、目先の欲望だけに捕らわれる人より、無知な自分と葛藤きてでも考えて生きろという、「無知」を肯定するような格言。
そして、ここにいる3人の海賊も、また、自分たちの無知と戦うのだった。
わからない、なんだろう…
わからない…
多様性って、、、、、、、、、、、、なんだろう。
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こんにちは!!
.4(ドットフォー)です!!
読んでいただき、幸せますw
さあ、今回は記念すべき初のディスカッションでした、いえい!!
今回は、ファシリテーターのしっきーとあまちゃん、ゲストにはるちゃんとやまちゃんをお招きしました!
初回のお試しで始めてみた今日のプチディスカッション、想像以上に濃い内容になっちゃいました…。
哲学者とかギリシャ神話とか、いろんなベクトルから話が盛られていきます。
では、そんな波乱万丈なプチディスカッションを、とくとご覧あれ。
(できるだけ会話を忠実に再現するため、解釈が難解な箇所も多いと思います。ご了承ください…)
多様性って、、、、「無」
簡単な自己紹介が終わり和やかになったところに、早速ぶっこむあまちゃん。
「多様性って何だと思う?」
(この時、時間の都合で山ちゃんは退場。なにしにきとんねん。)
(以下、対話形式で)
はるちゃん
「多様性って、「無」なんじゃないかな?ただ人の差異みたいなものがそこにあるだけ」
しっきー
「おれは「個人の中にある絵具の数」が多様性なんじゃないかなと思う。
みんな、最低1つは何かしらの色=個性を持っている。
そしてどれくらいの明度を持つか(明るくor暗くできるか))がその個性に対してどれくらい多くに考えを持っているか、じゃないかな。
また似ている色ほど理解しやすい。そして、たくさんの色を持っていれば、それだけ多様な考えができる。これが多様性では?」
はるちゃん
「でもそれって多分「価値観」が入っているよね?
似ている色が理解しやすい、補色だと理解されづらいとか。
私が思う多様性って、そういう価値観とかが介在しない、もっと上の次元だと思うんだ。」
一同
「ふむふむ……(?)」
はるちゃん
「しっきーの例で例えるなら、みんな平面的に散らばった点。
そこに色同士の関係は存在しない。」
しっきー
「なるほど~。もし価値観を考慮するなら、どういうものになりそう?」
はるちゃん
「う~ん。
しっき―の言っていた、自分にあるたくさんのアイデンティティ(=個性)をその人を区別する重要度順でピラミッド型で表すていうやり方に沿うと、おそらく最下層にある感じかな。
共通していない点の集合?
人と人とを区別するときに、その人の主観が混じってはいけない。
入れてしまうと多様性じゃなくなる。
私はそんな気がする。」
あまちゃん
「模擬国連に参加した時に似たような経験があった!
男女で仕事をはっきり区別する国があって、でもそこに世界の潮流である男女平等を押し付けちゃうのはおかしい気がした…」
しっきー
「最初に言っていた「無」っていうのは、いい悪いのような意思が入らんことなんやね!」
あまちゃん
「そうなると、多様性って言葉で定義できるものなのかな…?」
しっきー
「確かに、めっちゃいろんなものを含んでいる単語なのに、それを1つの内容に定義するのはおかしい気がする…
1人1人は別のイメージを描いているはずなのに…」
はるちゃん
「ソシュールの言語学に近いよね。
言葉を発するとき、人はみな違うものをイメージしているっていう。」
あまちゃん
「多様性って、なんとなく、でいいんじゃないんですか?
感情とか価値観みたいに、定量的に表せないものな気がする」
しっきー
「定量的に定義してから、これからカオスになっていくとか?案外多様性って単語の使い方は過渡期なんかもね」
一同
「確かに!!」
×能動⇄受容 〇能動⇄中動
はるちゃん
「今出てきたことって、アリストテレスが考える能動態と中動態の関係に近いと思うんだ」
しっきー
「中動態ってなに?」
はるちゃん
「今は受動態と能動態ていう関係じゃん。
でも古代ギリシャでは能動態と中動態にわかれとったんよ。」
しっきー
「違いはなんなん?」
はるちゃん
「今はする・されるの関係なんだけど、能動・中動は外に作用するもの・自己の中で終わるもの(=作用する・しない)の関係。」
はるちゃん
「で、中動態ってのは動かんのよ。
それに作用を与えるのが能動態。
多様性って多分、中動態の存在に近いんやないかなと思う」
あまちゃん
「ただあるだけの存在が多様性…」
しっきー
「一定方向に動くってのは、アリストテレスが唱えた4元素に似ていることがあるよね」
あまちゃん
「私はソクラテスが好きかな~。
常に考えること、対話を続けることで人間らしく生きられる。
それに共感して、今の自分ができた気がします。」
はるちゃん
「無が散在する多様性の中で、対話をどうやってやっていくかよね~」
一同「対話!!」
企業が唱えている多様性って、ほんとは「variety」?
しっきー
「多様性=無って考えると、企業が理念として掲げる「多様性」ってほんとに多様性なんかな?」
はるちゃん
「といいますと?」
しっきー
「一応企業って「女性・障がい者の雇用促進」を唱えとるけど、それって表面的な多様性な気がする。
価値観とか思想?みたいなものはまったく考慮されてない気がする」
はるちゃん
「そういうもん?」
しっきー
「だって、企業理念と真反対の人採用したくないやん?
利潤追求が非効率化するかもやし、その人の人生考えると避けたい選択肢やろうし。」
あまちゃん
「じゃ、企業がいう多様性ってなんやろうね…」
しっきー
「個人的には、diversityというよりvarietyの方が合致するんやないかなって思う」
あまちゃん
「diversityとvarietyの違いってなに?」
しっきー
「こういう感じで英英辞典では
「diversity=多様なものが存在するという事実」
で、
「variety=共通のジャンル・集合の中にある種類」って感じで訳せるかな。
訳が雑でごめん」
はるちゃん
「企業の多様性ってのは、表面的なもの捉えている気がするからそっちになるかもね!!
すごい!」
あまちゃん
「そして、企業理念に基づいて、意見や意味を統合しようとするのが、価値観の始まりなのかもね」
はるちゃん
「面白いのが、人間がん感じる空気と、ハエが感じる空気って違うっぽいよ~。
人間は空気の中で進むのに何の抵抗感も感じんけど、ハエにとってはねちょねちょした水の中を進むような感覚っぽい。
この話を聞いて、本当に個別ごとのものの感じ方って違うんだなって実感した!」
あまちゃん
「やけハエってあんなに不器用に飛ぶように見えるんか、新しい!!」
…まだまだ続けたいところですが、ここで時間になり不完全燃焼で終了。
エピローグ:まとめ
読んでいただきありがとうございます!
いかがだったでしょうか、今回の.4:プチディスカッション
今回でてきた「多様性の在り方」を振り返ると
・色が個性で、それだけその色を持っている+彩度がくっきりしているかが多様性
・ただそこにあるだけ。価値観は入らない
・古代ギリシアの「中動態」は多様性を表している?
・企業が求める多様性は、「diversity」よりも「variety」の方が近そう。
いろんな方向に議論が飛んでいきましたね!
(混乱させてしまったら申し訳ありません…)
でもこういう風に、結論がたくさんあっていいんじゃないかと思っています。
だって多様だもの。
無理に定義づける必要はなく、1人1人の「多様性」のイメージは違っていい。
そういうなんとなくで終わらせる思考って学生ならではだし、なにより僕たちが重要視する「セレンディピティ(=偶然性)」が生まれるきっかけになると思うんです。
いや~セレンディピティって響きいいねw
こんな感じで、随時ゆる~く投稿していきます~
最後まで読んでいただき、幸せますw
次回の投稿も、こうご期待ください!!