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今週の日記#71

「⚪︎⚪︎しないと呪われる」という強迫観念が、ややある。やや、だから強迫観念ってほどではないかもしれない。寝る前に「おやすみなさい」もしくは「おやすみ」と言って1日を終えないといけないような気がしていて、それも1日の最後に発する音を「い」もしくは「み」にしないといけない、そうしなきゃ何かしら呪われる、という自分に対する呪いが存在する。伝わりづらいな。たとえば、おやすみなさいを家族に言って、その後に「夜の薬飲んだ?」と聞かれ「飲んだよ」と答えてから寝室に向かうとする。そうすると、1日の最後に発する音が「よ」になってしまう。これでは呪われてしまうのだ。ここでいう呪いとはスピリチュアル的なものでも病的な妄想でもなんでもなく、「なんとなくそうしないと気持ちが悪い」と感じるものである。米粒を残すことに罪悪感を覚えるようなものだ。では、「飲んだよ」と言って布団に入ってしまったとき、どうするか?答えはシンプルで、布団の中で「い」または「み」と呟くだけ。そうすれば、1日を「い」や「み」で締めたことになるので、呪いが発生しなくなる。

こういうことの積み重ねで生きづらくなっているのかもしれないと思う。

これを思い出した。あまり拘りすぎると病的になってしまうから気をつけよう。

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お盆休み中、駅で喪服を着た数人が壊れたスーツケースを直そうと奮闘していた。お盆でも人の死は関係ないものね。お盆は、あの世からこの世への道にきゅうりの馬に乗った死者が大渋滞を起こしているんだろう。エアコンの効いた車内ではなく炎天下(あの世からの道が炎天下かは知らんが)だから、渋滞が大変そう。
そしたら、お盆に亡くなった人はこの世からあの世に向かう道の反対車線が大渋滞を起こしているのを見て、戦慄したりするのかな。

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『舟を編む』(三浦しをん)を読んで、辞書が欲しくなった。私が持っている辞書は、新明解国語辞典第七版、2013年のものだ。だいぶ古い。「スマートフォン」はギリギリ載っているが、「自撮り」「VR」なんかは載っていない。(これらが新しい辞書に載っているかどうか知らないが)
辞書のおすすめ、なんてワードで検索していたら、つい3週間前のニュースがヒットした。日本国語大辞典第二版の改訂作業が始まり、令和14年にデジタル版が、令和16年に書籍版が公開される予定とのこと。8年後、私は30歳になる。想像もつかない。でもきっと、あのバカでかくて大量に並んだ日本国語大辞典が買えちゃうくらいの経済力は持ってるんじゃないの?と期待する。値段を調べてみた。「231,000円」。いや、いくら8年後でも、買えるわけなかろうが!!!!!!(それでも安いくらいの情熱と血と汗と涙の結晶であることは『舟を編む』を読んで理解している)

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2年弱愛用しているイヤホンの右耳が聞こえなくなった。カバンの中で何かに引っ掛かっていたイヤホンを無理やり引っ張りだしたために、断線したのだと思う。もともと右耳は接触が悪かったし、しょうがない。
イヤホンの無い生活が始まった。普段は電車移動中も歩いているときもなにか有意義な情報をインプットしなきゃと思ってひっきりなしにニュースやラジオを聴くようにしているのだが、先日病院のカウンセリングで「それはよくない」と指摘を受けたばかりなので、イヤホンの無い生活もちょうど良かったのかもしれない。気持ちに余裕を持つこと。なにもしない時間を作ること。現代人にはなかなか難しいけれど、それができると余裕のある人間になるんだろうな。
……待て。私は、余裕のある人間になりたいのか?いや、別に。じゃあいいや。知ーらね。ということで、今週末は新しいイヤホンを買いに行く。

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