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今週の日記#75

私がスズメに生まれていたら真っ先に命を落としていただろうなと思った。散歩中、進行方向にスズメがいるとき、スズメ集団はそのうちの誰かが私に気づいて飛び立ち、他のスズメもそれに続けて飛んで行く。最初のスズメが気づいてから3秒も経たないうちに、集団のすべてが跡を濁さずその場から消える。人間だって集団行動をするけれど、スズメの集団行動はそれと比にならないくらいしっかりしている。生死に直結するからだと思う。
私は集団行動が苦手で、例えば次々に移り変わるグループ内の話題についていくことが難しかったり、グループで歩いているときにフラフラと違うところへマイペースに立ち寄ってしまったりする。
私がスズメだったら、きっとすぐに命を落としてしまうだろう。
人間に生まれてよかったとは思ったり思わなかったりするけれど、少なくとも、マイペースに生きていても命を落とさないという点でいえば、人間に生まれてよかったのだと思う。

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久々に歩いた道に、大きめの100均ができていた。決して家から近いわけではないけれど、品揃え豊富な100均が行ける範囲に存在しているというだけで嬉しくなる。編み物用の毛糸が種類豊富にそろっていて思わず編み物欲が高ぶったが、いま編んでいるものを完成させるまで毛糸を買うのは我慢する、と決めているので、何も買わずに帰ってきた。でも帰ってきてからちょっとだけ後悔した。買えばよかった~。

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集団面接を受ける機会があった。といっても面接を受けたのは私ともう一人だけ。応接室に入るとシャキッとした姿勢で座りこちらを見ている人が居たので面接官かと思い「よろしくお願いします!」と一礼したのだが、同じ面接を受ける仲間(ライバル)だと後から気付いて恥ずかしくなった。名前は自己紹介でちらっと聞いた程度だったので覚えていないが仮にAさんとしよう。Aさんはとにかくハキハキしていて、社会的な活動をしばらく怠っているおどおどした私とは対照的だった。この人が受かるんだろうな、と思って、もう私は途中からヤケクソになっていた。質問ですか、今のところは特にございませーん。Aさんは福利厚生のことや社内評価制度のことなど熱心に質問していた。世の中に『社内評価制度』なんてものが存在していること、知らなかったよ、アタイ。就活の教科書に載せておけよ。就活の教科書なんて持ってないけど。

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これを基に次に受けた面接で嬉々として「社内評価制度はありますか」と質問したところ、「難しい質問ですね……」と面接官の方を困らせてしまった。慌てて「いまのは面接の質問といえばこれを聞いておいた方が良いというもので聞いただけで、あったら嬉しいとかではなく、聞いた方が良いかなと思って聞いただけなので……」と弁解になっていない弁解をしようと試み、見事に地獄の空気となってしまった。慣れないことをするもんじゃない。

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いつか社会に適応できる日が来るのだろうか。 最近ネガティブな日記ばかりで、こんなんじゃ呆れられちゃうよ、とは思ってはいる。実際noteのフォロワー数がやや減って、数など気にしない私でもさすがに凹んだ。
でも、呆れられたっていいこれが私じゃい、去る者は追わぬ、という気持ちもある。これが私です。人生山あり谷ありです。いまはマジで谷。こっから先は山かもしれないし、もっと谷底があるかもしれない。つらいなぁ。ほんとは弱音なんて吐かないほうがいいんだけれど、こんなところで。でもつらいもんはつらい。

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日記を書いていると、結構前の日記を読み返してはあのときこんなこと思ってたんだ、と新鮮な気持ちになることがある。弱音だっていつか新鮮に見えたらいいな。

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普段ジュースを滅多に飲まないので、久々にソルティライチがぶ飲みしたら甘さで脳みそがカキーンと覚醒状態になってしまって、びっくりした。ソルティライチでピュレグミを流し込むようなことをしてしまったから、余計に。

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電車内でスマホを見ると酔うので、いつも広告を眺めることが多い。前までは転職や脱毛の広告ばかり貼ってあったのに、最近結婚式場や日本酒の広告が目立つようになってきた。分からないけど、世の中が少し良くなってきているのかもしれないと思った。

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