保存食である乳酸菌漬物「すんきの炒飯」 人生意気に感ずる生活 #まいにち土鍋
近ごろすんきの炒飯が気に入っている。
▶︎先日のすんき炒飯
今回は、冷やごはんを投入する前に、すんきの漬け汁を煮詰め、乾燥させたしめじを加えた。しめじを噛むと肉のような深い味がする。まあなんとも滋味深い。
①ごま油を温めニンニクで香りをつける。
②すんきを加えて炒める。(水気があるので油はね注意)
③乾燥シメジを入れる。(なくてもいいが出汁がでて一層美味)
④冷やごはんを投入し、炒める。
⑤塩、醤油で味を整える。
保存食が活きるとき
太陽の力がスーッと弱くなり、夏が行き去るメッセージが届く。強い暑い日差しのころ、たくさん乾かした乾物も、現在の忙殺と疲労のはざまにて役立っている。すんきもそうだが、本来の保存食は、農作物が採れない時期に、加工貯蔵した野菜を食べて暮らすという先人たちの知恵。つくっておいてよかったなと生活の中で本気で思うとき、漬物や乾物、保存食が活きるのだと思う。
移住先で、先行して数ヶ月前から、地元の方々と交流を少しずつ始めている。古典漢方を学んでいるのも、野草散策や野草料理講座を受けているのも、その地の土と太陽、それが創り出す自然、そこに暮らす人、そして彼らの知恵に向き合いたいという理由が含まれている。
近くの知恵に戻りたい
増える便利なものから離れて、近くの知恵に戻りたい。
食べて生きることは、料理レシピを集めることではない。円を描くように料理し、胃は踊るように楽しく、体は泳ぐように暮らす。料理に限らず、コッチョリーノの制作も、人生意気に感じながら「つくる」「たべる」そして「いきる」意味を楽しみたいと思っている。
コッチョリーノが、知恵に変わりますように。
8月22日(月)
盛る「グラタン皿コッチョリーノ」
東京でも入手できます!