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「しのぐ力」が求められる

新成人の皆さま、おめでとうございます!

そして、ご家族の皆さまにもお祝いを申し上げます。

心待ちにされていた方も多かった、各自治体主催による式典は、コロナの影響によって中止やリモートとなるところばかりで、がっかりしている方のお気持ちをお察しします。

ただ、それぞれのご家庭で、お子様が20歳を迎えられるということは、幸せという言葉以外、表現のしようがないほどの喜びであることは変わりません。

20年もの間、一人の人が成長を遂げられた背景には、ご本人の努力と周囲の方々の日常の祈りと支えという双方がないことには実現しないですものね。

今朝のニュースで、「どのような大人になりたいですか?」というアンケートに答えていた新成人の方々が映りました。

「立派な自衛官になりたい」「看護師としてたくさんの人を救いたい」などという具体的な目標を掲げている人もいて、胸が熱くなりました^^

けれども、きっと誰もがコロナ禍で、目標を持てなかったり、目標を考え直す必要があったり、実現が難しく不安を抱えているかもしれません。

例えば、「留学ができなくなった」「実習が出来なくなった」「就職したかった企業が採用を見送った」「生活費が足りない」など。

たとえ、今、具体的に進む道が見えなくても、それは決して恥ずかしいことだとか、絶望などと考えてほしくはないと願っています。

むしろ、その焦りや葛藤こそが原動力となって、新たなアイディアを生みだす強烈なきっかけにもなるのだと信じています。

成人の皆さんは、この20年の中で、アイディアを想像する術を培ってこられたのですから!

かつて私が就職した航空業界も、コロナ禍によって大きなダメージを受け、存続すら危ぶまれ、新卒採用を見送る企業もあります。

航空、観光関連への就職を目指して地道な努力をしてきた人たちにとって、今後、どうしたらよいのか視界が遮られる思いでしょう。

このような中で、私が感じるのは「しのぐ力」を身につけておくことが求められるということです。

「なんとか乗り切る」とも言いかえられます。

新成人の方に限ったことではなく、私自身も、身につまされる言葉の意味。

希望していた仕事ではなかったとか、自分が選びたかった選択肢ではないなど・・・

そのような思いや経験は、これからもあるでしょう。

そこで、本来、進みたかった仕事の面接が1年後にあるとして、「あなたはこの1年、どのように成長できましたか?」と聞かれることをイメージしてみましょう。

そのときに、自信を持ってどのように答えられる自分で在りたいか。

その答えを、「しのぐ力」として、今から自分で作り上げていくのです。

コロナの脅威が世界中から消えゆくとき、すべての人が失った理想を叶えることはできないにしても、意識的に苦境をしのいできた人は、「切り開く力」をも、知らずのうちに身につけているのではないかと思うのです。

それによって、人との出会いや、全く別の仕事への関心やチャンス、起業という選択などにつながっていくことも考えられます。

今をなんとかしのぐため、その方法が、もともと描いていたことと違っていたとしても、きっといつか経験したことがすべて結実されると、思いを寄せながら一日一日を過ごしてみるのはどうでしょう。

そんなことを、考えた「成人の日」の朝でした^^

未来の希望となる人たちへ、本当におめでとうございます!


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