演技講師が考える「演技の勉強になる身近で触れられる心理学」
こんにちは!
たまのうたかた演技教室主宰・演技講師のひがくぼかおるです♪
まだ5月だというのに朝から夏のような日差し!
あつい!
今日は
「心理学」について
演劇や演技・演じることに興味がある方は
少なからず「心理」にも興味があると思います。
ただ「心理学」という「学問」になると
難しいかな?とか、そこまでは関係ないかも?と
考える方が多いのではないでしょうか。
演劇から人間心理への興味が沸き
追求したいと学問の道に進んだ方も知っていますが
今回は、学問の道に進まなくても
楽しく触れられる「心理学」について
こんなところからも勉強できちゃうし
役に立つんだよ!というお話をします。
ほんっとーに軽くです笑
まずは前置きですが…
みなさんは普段、ドラマや映画を観たり、
本を読んだりしていますか?
実はわたしは、中学生の頃から20代半ばまで、
テレビドラマはほとんど見ないで過ごしていました。
中学の頃に塾に通い始めて、物理的に観る時間もなくなったし
なんとなく興味を惹かれるものがなかったんですね。
演劇の養成所に通っていた10代後半からは
舞台作品をたくさん観ていました。
自分のお金を使って「これは観たい!」と思う舞台に足を運ぶ他に
招待を頂いたり、先輩の公演の手伝いに行って観せてもらったり
小さい頃から本を読むのも好きで
文字情報から、映像にイメージする力も強い方だったので
それで十分に勉強ができているつもりでした(^-^;)
テレビ観たほうがいいな、と自分で思ったのは
教える仕事を始めることになってからです。
最初の生徒さんは高校生だったので、
彼らにキャッチ‐な題材を扱おうと思ったんですね
ところがどっこい!話を聞いてみると、
生徒たちの中でドラマを観ている子はほとんどいませんでした(笑)
ガーン( ;∀;)
でも、そこでドラマに触れる時間を改めて作れたことは
自分にとって、たくさんの気付きを与えてくれました♪
いまはパートナーの影響で毎クール、
ほとんどのドラマをチェックしています(・∀・)
(パートナーは舞台演出家なのですが、大のドラマ好きです)
最近のわたしが思ってること、
ドラマ、めっちゃ勉強になるな!
です(笑)
「勉強になる」という言葉には時に「反面教師」
という意味も含まれています。
それを見極めるためには、作品を視聴者として楽しむと同時に
「批評的な目」を持っている必要があります。
演技レッスンの最中には「第三の目」とか「客観性」「俯瞰的に」
という言葉でお伝えしているのも「批評的な目」のひとつです。
向いてる方向が自分や自分も含まれている世界か、
それとも自分の含まれていない世界か
という違いがあるでしょうか。
いずれにしても、自分の考え方・物の見方を持てていないと
演技を評価をすることができない自分に気付くでしょう。
その時点で既に心理学的な考え方は入ってるんですよ!
少なくとも「映像の世界でプロとして活躍したい」
と思って、レッスンに励んでいたり、活動をしている方は
たくさん観たほうがいいです!
市場調査をすることは重要です。
もちろん、その時期の流行りや監督の好みなどもあり
全て鵜呑みにしてほしいと言っているわけではありません。
そこにも批評的な目を忘れないでくださいね!
さぁ、それでは早速、
「身近で触れられる心理学」
ということで、
3つドラマを紹介
したいと思います!
最近はコロナ禍の影響もあり、サブスクリプションで
いつでも見られるコンテンツアプリに登録している方も多いですよね。
わたしはAmazonprimeで観ましたが、
他にも色々と無料で観られるようですね。
気になったら、ぜひ観てみてくださいね♪
まず最初はこちら…
BULL/ブル 心を操る天才
心を操る天才、とあるのですが、こちらの作品は主人公が心理学の博士です。
裁判科学を専門としていて、訴えられたクライエントを勝たせるべく
クライエントの印象操作、陪審員の分析、選定などをして難関を突破していくドラマです。
最初はちょっと飽きちゃう展開なのですが、乗ってくると面白い!
主人公がそのまま心理学の博士なので、陪審員を選定する時の判断基準などは、参考になります。
生育歴や環境により出来上がった考え方や、
癖や表情から読み取る心理状態などは役作りの段階から、実際に演じる際にも利用できる要素がふんだんです!
次にご紹介するのはその名も
メンタリスト
こちら主人公は、人々の心理を読み取る(時に操る)ことに長けたいるため
超能力者として仕事をしてきたジェーンです。
ある事件をきっかけに、その能力を詐欺まがいのエンタメでなく
犯罪捜査に役立てたいとCBIのコンサルタントになりました。
人並外れた状況判断から、同僚からも
本当の能力者ではと思われるほどですが
(実際、アメリカではスピリチュアル能力を持つ人が操作に加わることは普通にあるみたい)
実際は、めちゃめちゃ研ぎ澄まされた観察眼を持っているからなのです。
こちらは2018年に日本でもリバイバルされた作品です。
SUITS/スーツ
日本版では織田裕二さんと中島裕翔さんが出演されていました。
かなり面白かったのですが、心理を学ぶといった面でいうと
アメリカ版の方が要素が詰まっているように感じます。
舞台はアメリカ・ニューヨークの法律事務所。主人公は敏腕弁護士です。
裁判やその前に行われる駆け引き、事務所内での人間関係にまつわる事件や
人間の描写など、法定で第一線に立てば強気な弁護士が抱えている心の闇や
弱さなど、これでもかってくらいに盛り込まれています(笑)
どの作品もエンタメとして観るだけでも面白く
演技に使える技術がたくさん散りばめられています!
もちろん好みはあるので、あらすじとかサムネイルとかで
観るか観ないか判断してくださいね。
どれも事件が絡んでくるので、時に残酷な描写が出てきたりします。
(特にメンタリスト)
あと、どの作品も人気で何シリーズも続いてるので長いです。
途中で事件の解決や話の展開がワンパターンになったり、
どうしてもメインキャストの関係性が深まりすぎて
ストーリーが内輪的になってりしていますので、
飽きたらやめてもいいと思います(笑)
まとめ
数話観るだけで、私が言ってる
「演技に使える心理学的な技術や物の見方」には
触れられると思います…(・∀・)
考え方、モノの観方を知れば
あとは自分で応用していくだけです!
そうなると、今回ご紹介した
心理学的な要素が含まれている作品以外からも
あなたの観察眼で登場人物の心理やその背景を読み取り
想像して深めていくことができるようになりますよ!
しかも、そこからが本番ですよね。
知識を自分のモノにしてこそ
技術として使いこなすことができます!
どんどん演技の引き出しを増やしていくことができますよ!
楽しんで、演技を深めていきましょう♪
本日もお読みいただき、ありがとうございました!