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行動しても引き寄せが起こらない理由

  • 願いを引き寄せようと頑張っているけど、一向に現実が変わらない…

  • 引き寄せのために、いろいろ行動しているけど願いが叶わない…

引き寄せがいまいちうまくいっていないという人には、上記のようなお悩みを抱えている方が多いようです。

今回は、いろいろと行動しているのになぜか引き寄せが起こらないという人に向けて、引き寄せの法則の本質を踏まえつつ、その原因についてお伝えしていきたいと思います。

なぜ、イメージングもアファメーションも効果が出ないのか?

引き寄せの法則を活用して願望を叶えようという場合、効果的として紹介されるものにイメージングとアファメーションというものがあります。

私たちは思考によって人やモノなど、この世界のあらゆるものと引き寄せ合っているため、これらの方法は引き寄せの法則の本質に照らせば理にかなった実践法だといえます。

ではなぜ、日々イメージングやアファメーションを実践しているもかかわらず引き寄せが起こらないということになってしまうのでしょうか?

結論から言えば、思考の土台となっている「信念」が、願望の波動と一致していないから、ということになります。

ここでいう「信念」とは、思考の癖とか思考のルールというようなもので、人それぞれこれまでの経験などによってさまざまです。

たとえば、「お金」に対する信念ひとつとってみても、裕福な親に育てられた人はお金に対してポジティブな考えを持ち、お金を活用することでさらに豊かに幸せになれるという信念を持っていることが多いです。

対して、金銭的に苦労した両親に育てられた人は、お金を稼ぐのは大変とか、お金持ちは人を騙して儲けているとか、お金に対してネガティブな信念を持っていることが多いです。

よく「お金持ちの家に生まれた人は環境に恵まれているから裕福になりやすい」と言われますが、それは単に親がお金持ちだからというだけではなく、裕福な親を通してお金に対してポジティブな信念を作り上げやすいからとも言えるわけですね。

好きなことをしていても現実が変わらないのは?

引き寄せの法則を活用する上で勘違いしやすい部分として、「好きなことをしているのに人生がよくならない」というようなことがあります。

これも突き詰めれば原因は同じで、信念、つまりは思考の源流が願望や自分にとっての幸せと波動がずれているために起こるものです。

私の友人の仕事仲間(?)にこの典型のような人がいます。

友人からの又聞きですが、この人は今抱えている仕事をすべて放り出して、ある日突然「自分の好きなことだけする!」と言いながら、飲み会やイベント参加など、自分が「楽しそう」と感じることだけするような生活をはじめたそうです。

結果どうなったかというと、貯金は数ヶ月で底をつき、現在は借金をしながらも引き続き飲み会や友人との旅行などに明け暮れる生活を送っているそうです。

自分が楽しいと感じることをする、それ自体は間違っていませんし、引き寄せをする上で「楽しい」「ワクワク」など自分を喜ばせる行動はとても効果的だといえます。

ではなぜ、好きなことをしていても一向に現実が変わらないのでしょうか?

行動を起こすことより、「ワクワクできているか?」が重要

実のところ、どんな行動を起こすか? それ自体は引き寄せにおいて重要ではありません。

それよりも大切なのは、その行動を起こした動機です。

つまり、その行動を起こすとき「どのような感情だったか?」が大事だということです。

実は先にお話しした友人の仕事仲間は、友人の紹介でわざわざ私のところまで会いに来てくれました。

そこでいろいろとアドバイス的なものを求められたわけですが、そこで話した印象では、すべての行動が「不安」を起点としているということです。

どういうことかというと、

  • 仕事を紹介してもらえるかもしれないから飲み会に参加する

  • お金がみるみる減っていく現実から目を逸らすために楽しい場所に出掛ける

というように、不安や焦りといった感情から行動を起こしているというわけです。

そうしたネガティブな思考から起こした行動は、ネガティブな波動を伴っています。

ですから、その行動が引き寄せるものは、同じようにネガティブなものですし、場合によってはさらに強いネガティブなものを現実に引き寄せてしまうことにもつながっていきます。

引き寄せの法則の本質に照らせば当然のことなのですが、この知人にかかわらず、ここを誤解している人はたくさんいるようです。

私もよくお伝えしていますが、引き寄せの法則を活用して願望を引き寄せようという場合、まず「ゴール(願望が実現した後の世界)に思考を集中する」ことが大切だと言われます。

これは言いかえれば、ゴールに思考を集中することでワクワクしたり幸せな気分になったり、ポジティブな感情になる。

その上で行動を起こしたりすることで、引き寄せがより強力になるという理屈です。

しかし、不安や焦りから行動を起こすということは、ゴールの代わりにネガティブなものに思考を集中しているのと同じことです。

そうであれば、行動の結果としてどんなことが引き寄せられてくるのか、火を見るより明らかですよね。

願望の引き寄せはまず、思考を整えることから

ですので、願望を引き寄せようと考えるのであれば、まずは思考を整えることから始めなくてはなりません。

つまり、思考の源流となる信念の書き換えが大事になってくるというわけです。

お金に対してネガティブな信念を持った状態でいくらお金を引き寄せようとしても、望むような幸せは実現しません。

先の知人のように一見すると楽しいことばかりしているように見えても、どんどんお金からは遠ざかりますし、身勝手な行動で周りに迷惑をかけ、人に見放され、さらに不幸な状況を引き寄せてしまうことにもなりかねないのです。

信念の書き換えには自愛やクリーニングといった方法が効果的ですが、ただ瞑想するだけでも人によっては劇的な効果を期待できます。

瞑想と聞くとどうも宗教を連想してしまって敬遠してしまうという人もいるかもしれませんが、もう少し気軽に捉えて頂きたいと思います。

私はバキュさんという方が紹介されている丹田呼吸瞑想法をおすすめしていますが、そうでなくても目を瞑(つむ)って呼吸に意識を集中するだけでも効果はあります。

また瞑想をするときには何も考えていけないとも言われますが、何も考えないようにしようとすればするほど、その思考に囚われてしまいます。

ですので、まずは呼吸に意識を集中することから始めてみてください。
呼吸をするとき、自分の身体がどのように動いているのか?

お腹がへこんで、膨らんで、また膨らんで、… そのときに肩は、背中はどのように動いているか?

呼吸に意識を集中するということは、「自分」というものに意識を集中することでもあります。

私たちは特に意識せずに生活していると、思考や感情に振り回されて生きています。

しかし、自分というものに意識を集中すると、自分が今何を考え、どんな感情を感じているのかを一歩引いた視点というか、少し上の視点から自分を見下ろすような感覚で見られるようになってきます。

それが、「自我を離れる」と言われるような状態です。

多くの書籍などで、瞑想のときは「何も考えない」と表現してしまうため、難しく感じてしまう人もいるかもしれませんが、ようは呼吸に意識を集中することから始めれば、自我を離れ、自分の思考を俯瞰(ふかん)して見ることができるようになるというわけです。

感情という「ナビゲーションシステム」をフル活用しよう!

そうして思考や感情を一歩離れたところから見られるようになることで、かえって自分が今何を思考し、どんな感情を持っているのか分かるようになってきます。

書籍『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』では、「感情というナビゲーションシステム」という言葉が何度も出てきます。

何度も出てくるということは、それだけ重要だということ。

感情とは、「自分が今、どこへ向かっているのか?」を教えてくれるとても重要なシステムだということです。

自分が不安や焦りを感じているときには、どんな行動を起こしたとしても、それが願望実現につながることはありません。

どんな行動を起こすかより、どんな感情でいるのかの方がずっと重要なわけです。

言ってしまえば、あなたがポジティブな感情でいるときは、どんな行動を起こそうとそれは願望実現のルート上にあるものです。

引き寄せを起こすには行動は必要ないと言っているわけではありません。
願望を実現させるためには、ほとんどの場合どこかのタイミングで行動が必要になってくるでしょう。

でも、行動は引き寄せるためのものではなく、「受け取る」ためのものだということを忘れないでいて頂きたいと思います。

そして「受け取る」ためには、その前段階となる思考の調整、つまりは信念の書き換えが重要になるわけです。

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