
変額保険(終身型) vs 掛け捨て保険+インデックス投資
私が入っているソニー生命の変額保険(終身型)がもうすぐ10年目を迎えます。私の実例をつかって変額保険について、インデックス系の投資信託との比較もしつつ、考えます。
1.お金を残す?使い切る?
2024年後半に「Die With Zero」を読みました。お金は死ぬ前に使うべきで、若い人に残すよりは早く渡した方がいいし、公益に使うにしても、使い道を見届けないと満足できないだろうという主張です。
家族全員が同時期に死ぬならともかく、上手くお金を使い切るなんて幻想です。どうしても相続は発生します。
生前贈与(住宅資金や教育資金)や寄付(慈善事業や公益法人)も限界があります。
少し話がそれますが、「自分の命は自分のもの」と思うと、命を粗末に扱ってしまう。そうではなく、「自分の命はお預かりしているもの」と考えると、大事に扱うようになるといいます。ある僧侶の教えなので、これは仏教的な考えなのでしょう。
「自分の稼いだお金は自分のもの」ではなく、「お預かりしているもの」と考えて、無駄遣いせず大事に扱い、次の人に渡していく。そう考えると、人生はずっと楽になります。
お金はどのような形で残るか。預金、有価証券、生命保険。その他の資産(不動産など)のいずれかでしょう。
相続財産として楽なのは、預金と生命保険です。死亡保険金は現金ですので。相続人にとって、有価証券と土地はやや面倒です。
2.変額保険の種類
変額保険にもいくつか種類があります。
(1)変額保険(終身型)
保険料を払込中から払込後まで、生涯にわたって死亡保険金を支給します。死亡保険金の額は運用によって増えますが、当初の額を下回ることはありません。通常の終身保険と比べると、解約したときの手数料が極端に高いのが特徴です。
(2)変額保険(定期型あるいは有期型)
ある期間について、死亡保険金を支給します。
・期間中に死亡した場合は死亡保険金は基本保険金額を下回ることはなく、運用によって増えることもあります。
・期間終了後は満期保険金として受け取りますが、満期保険金の額は運用によって増減し、当初の額を下回ることがあります。
(3)変額年金保険
払込期間中に死亡した場合は死亡保険金、払込期間後は年金として受け取るタイプの変額保険です。通常の個人年金保険は予定利率で確実な運用をしますが、こちらはリスク商品で運用します。死亡保険金の受け取り方が違うことを除けば(2)の定期型と同じです。
以下、私の契約を参照しながら、変額保険について説明していきます。具体的な数字もお見せしますので、有料にすることをご容赦ください。変額保険を真剣に検討している方には、なんらかの参考になるかもしれません。
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