わがまちご当地入場券回顧録-2
今回は函館本線をひた走ります。
森からニセコまで、駒ヶ岳を後方に据えて噴火湾へ寄り添い、
長万部からはいわゆる山線へ。
一気にローカル線の色合いが濃くなりますが、
地形も風景も美しいところが多いです。
植生や産業に目を向けると、想像以上に地域色の濃いエリアであることにも気づきます。
それでは各駅の概要をまとめておきます。
【森駅】<H62>
茅部郡森町(人口約1.6万人)の駅。1903年開業。
函館本線と通称砂原線の分岐駅。
町名の由来は「樹木の多くあるところ」の意味のアイヌ語から和訳。
漁業・農業がさかん。
箱館戦争の時に榎本武揚や土方歳三らが上陸した地としての歴史を持つ。
八雲<H54>までは特急列車で約20分、普通列車で約40分の距離。
駅弁大会で有名な「いかめし」はここの駅弁。
駅前で買い求めることができる。
★ご当地入場券の発売場所……みどりの窓口で取扱。
☆購入日、交通手段……7/23。北海道&東日本パス+オプション券利用。
キハ183系入場券も入手。
【八雲駅】<H54>
二海郡八雲町(人口約1.7万人)の駅。1903年開業。函館本線の駅。
町名の由来は当地に立った尾張徳川家17代当主徳川慶勝が
豊かで平和な理想郷建設を願い、
日本最古の和歌である「八雲立つ~」からとったものといわれている。
現在は町村合併によって日本海と太平洋に面する唯一の町となっている。
主な産業は漁業と農業。
北海道新幹線が開業すると新駅が現在地とは別のところに設置される予定。
★ご当地入場券の発売場所……みどりの窓口で取扱。
☆購入日、交通手段……7/22。北海道&東日本パス+オプション券利用。
【長万部駅】<H47>
山越郡長万部町(人口約5,900人)の駅。1903年開業。
函館本線と室蘭本線の分岐駅。
町名の由来は「オサマムペッ」、
鰈の捕れる河口の意味を持つアイヌ語から。
17世紀の頃は和人が滞在する北端だったらしい。
現在は漁業・農業がさかん。
北海道新幹線が開業すると駅が併設される。
函館本線山線の熱郛駅<S29>へは普通列車で約30分、
室蘭本線の豊浦駅<H42>(小幌駅<H45>入場券の取扱駅)へは
普通列車で約35~40分かかる。
★ご当地入場券の発売場所……みどりの窓口で取扱。
☆購入日、交通手段……7/22。北海道&東日本パス+オプション券利用。
キハ183系入場券も入手。
【熱郛駅】<S29>
寿都郡黒松内町(人口約3,000人)の駅。1903年開業。函館本線の駅。
町名の由来は「クルマッナイ」、
和人の女性がいる沢の意味を持つアイヌ語から。
駅名の由来は「クンネ・ネッ・ペッ」、
黒い目印となる木の意味を持つアイヌ語から。
ブナ自生の北限の地であることをアピール。
内陸の町であるため農業が中心。
町名の黒松内駅も存在するが、ご当地入場券は熱郛駅のものとなる。
昆布駅<S26>へは普通列車で約35分。
駅数は少ないが距離がある(営業キロ29.9km)。
★ご当地入場券の発売場所……道の駅「くろまつない」で取扱。
熱郛駅からは徒歩10分ほどかかる。国道5号線に出ればほぼ一本道。
☆購入日、交通手段……11/4。新函館北斗からレンタカーで
周辺の駅をめぐる。
【昆布駅】<S26>
磯谷郡蘭越町(人口約4,800人)の駅。1904年開業。函館本線の駅。
町名の由来は「ランコ・ウシ」、
桂の木が多いところの意味を持つアイヌ語から。
駅名である昆布駅は「トコンポヌプリ」、
小さなコブ山の意味を持つアイヌ語からといわれる。
農業が中心だが、清流で名が通る尻別川を擁し、
鮭やサクラマスが遡上する。
町名の蘭越駅も存在するが、ご当地入場券は昆布駅のものとなる。
ニセコ駅<S25>は隣の駅。所要時間は10分ちょっとである。
★ご当地入場券の発売場所……蘭越町ニセコエリア情報センターで取扱。
昆布駅に隣接している。
☆購入日、交通手段……11/4。新函館北斗からレンタカーで
周辺の駅をめぐる。
【ニセコ駅】<S25>
虻田郡ニセコ町(人口約4,900人)の駅。1904年開業。函館本線の駅。
町名の由来は「ニセイ・コ・アン・ペツ」、
峡谷にある川の意味を持つアイヌ語から。
1964年に国内初のカタカナ町名を名乗るまでは狩太町であった。
観光地として名を馳せるが、ニセコアンヌプリを背後に抱える
リゾート地としてのみならず、農業にも力を入れている。
倶知安駅<S23>は2つ先の駅。所要時間は20分弱となる。
★ご当地入場券の発売場所……きっぷうりばで取扱。
☆購入日、交通手段……11/4。新函館北斗からレンタカーで
周辺の駅とともに歴訪。ここで折り返し。