1990年10月の新大阪駅(新幹線)と湊町駅
今回は1990年10月の新大阪駅のうち、新幹線のものと湊町駅のものをとりあげてみます。
1987年4月の分割民営化によって、東海道新幹線はJR東海の、山陽新幹線はJR西日本の路線として運用されることになりました。目立つ変化としては浜松や静岡へ日中に停車する「ひかり」が増えたことや、食堂車の運営会社が日本食堂からJ・ダイナーに変わったりしたこともありますが、とりわけ目立つのは「G」の記号が付く列車が増えたことになるかと思います。これは100系新幹線の8号車が食堂車ではなく、2階がグリーン席で1階が新サービスとなったカフェテリアとなったタイプの編成を示しています。それでは100系の食堂車サービスは影をひそめたかといえばさにあらず、JR西日本が2階建て車両を4両に増強したV編成「グランドひかり」をデビューさせたことで、従来の0系16両編成や100系X編成を含めた食堂車の競演が楽しめるようになりました。
さらに博多方面には6両や12両編成ながらも普通車の座席を2列+2列にした「ウエストひかり」が好調となり、ビュフェの営業はもとより、トンネル区間が多いことを逆手に取った「シネマカー」という映画上映車両を連結した列車も登場しました。
関西本線はJRへの移行後に一部路線への愛称導入が行われたことにより大和路線と名乗るようになりました。国鉄末期からの変化としては、日中時間帯の快速電車増発が行われるとともに、電化区間の延伸にともない加茂発着の快速もお目見え。運行時間帯の拡大も図られ、24時台発の列車も設定されるようになりました。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。
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