デザインレビューのガイドラインを作りました -心得編-
こんにちは。hacomonoのプロダクトデザイナーのかんちゃんです。
組織に所属しているデザイナーの方であれば、レビューのガイドラインが欲しいと思った経験はありませんか?
この記事は発足して2年弱のデザイン組織でデザインレビューのガイドラインを作成した経緯の記録です。
中小規模のデザインチームでレビューに課題を感じている方々の参考になればと思い、「心得編」「レビュー観点編」「レビューフロー編」の全3編に分けて投稿予定です。
作成のきっかけ
hacomonoのデザイン組織は発足して2年と少しが経ったところです。
少しずつメンバーが増えてきて、「さあ、これからデザイナーの力を発揮していこう!」と意気込んだところで「組織が拡大していくにつれてデザインのアウトプットにムラができる」という壁にぶつかりました。
課題の深掘り
hacomonoはとても大きなプロダクトで、現在は機能ごとに担当デザイナーが分かれています。
そのため、デザインチーム内にこのような課題が生まれていました。
機能の理解度にムラが発生
デザインの属人化
Aはスクラムだけど、Bはウォーターホールなど、PJチームの進め方が異なりレビューの目的や進め方がバラバラ
デザイナーがMVP(デザイン要件も含む)を設定したりしなかったり
そのためデザインレビューを依頼しても、プロジェクトの進行フローに合わず対応できないフィードバックや施策の目的やゴールから外れたフィードバックを行ってしまったり…なんてことも起こりやすい環境だったと言えます。
そこでデザインの品質と共にレビュー効率も上げていくことを目的とし、デザイナー同士で使用するルールを整備することにしました。
メンバー・スケジュールについて
デザインチームの現在の稼働メンバーは4名+業務委託1名。
それぞれのPJにデイリースクラムや定例などがあり、ワークショップや議論のために長い時間を確保することが難しい状況でした。
そこで週に1回行われているデザイン定例内で時間を不定期で確保(1回15~30分程度)し、小さく回すスタイルにしました。
上記に加え、私を含めた推進メンバー2名で週1回30分のmtgを実施することに。
そして推進メンバーのmtgでは、レビュー設定に関わる業務を原則その時間内で行うことも決めました。(PJ業務に影響を与えないようにするため)
スケジュールは半期(6ヶ月内)にルールの完成、試験運用、FBを行うことを想定。
全体構成を作成
まずはデザインチームでディスカッションで課題の抽出を行いました。それを基に設定した要件が下記です。
当初のもの以外にも様々な課題感をいただきました。
レビュールール策定の要件
項目を現在のチームに合ったものに厳選
レビューの進め方に困ったときに見返せる
新しいメンバーが入った時にも困らない
客観的なUIの判断軸でレビューができる
レビュアーの意見の反映範囲を明確に
レビューフローが明確になる
そして「心得」「レビュー観点」「レビューフロー」の3編になることもここで決定しました。
心得編で行ったこと
まずは心得から着手しました。大きな流れは下記です。
運営メンバーで事前にリサーチ
叩きを作成
叩きを元に、気になる項目を中心にデスカッション
深掘りしたい項目をピックアップし追加でデスカッション
着地した内容を運営メンバーで清書
またこの話し合いで出た課題を「レビュー観点」「レビューフロー」など別の観点で解決させるかどうかも同時に検討しました。
気をつけた事は、言葉から連想するイメージに個人で差があった為このギャップを埋めることを特に意識しました。
余談ですが、自分がファシリをしつつ、他のメンバーがどんどんコメントをしてくださったのでかなりスムーズに行えたのがありがたかったです!
メンバーのサポートがあったおかげで形になりました。
アウトプット
下記がFixした内容です。
まとめ
作成した心得は、今のhacomonoに必要なものの項目を中心に作成しましたが、これからどんどんブラッシュアップされていくと思います。面白い変化があったらまたnoteに書き留めようかなと思います。
小中規模のデザインチームでPJ業務と並行してルール整備を行うのは決して簡単ではありませんが、チームメンバーがそれぞれの力を発揮したプロダクト作りには不可欠だと私は考えています。
今後公開予定のものも含めて、同じような環境の方々に少しでもお役に立つと嬉しいです!
さいごに
株式会社hacomonoでは一緒に働く仲間を募集しています。
採用情報やhacomonoプロダクトデザインチームの詳細もぜひご覧ください!