夜の鏡があつて外套の襟が折れない(河東碧梧桐)
夜の鏡があつて外套の襟が折れない(河東碧梧桐)
本日は大御所の句をば(^皿^)
この句は去年の自由律俳句フォーラムでも、いろんな解釈が語られたけど、わたしは悪い男の句だと思っている。
家人が寝静まった深夜、こっそり出かけようとする男。かなりのオシャレさんで夜遊びが大好き。
家人を起こさぬよう灯りをつけずに身支度をしている。
いつもの癖で鏡を覗き込んで外套の襟を直そうとするんだけど、暗くて見えない。そんな景かなと思っています。
見えないな、と思った直後に、口の端を吊り上げて笑う悪い男の姿がまざまざと見えるような気がしますね。
実際碧梧桐はかなり悪い子だったらしい。嫌がる一碧楼に女遊びを教えたのは碧梧桐だ、とか聞いたことあります。
一見しただけでは意味の取りづらい句だけど、皆さんはどうお考えになりますでしょうか。
ご意見伺ってみたいです(^皿^)