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昔話

昔話をTwitterでやろうとしたら、長くなりすぎることに気付いた。
そこでnoteに書くことにする。

2017年夏、私が鬱病の治療を始めた頃、私は孤独であった。
どのインターネットコミュニティにも所属せず、1人で悲しみに暮れ、涙を流す毎日。
WoTを毎日プレイしては、負けて帰って来る。何度やっても同じことを繰り返した。
私は当時、WoT以外に趣味はなかったから、1人でやるしかなかった。

季節は通り過ぎて秋になった。抗うつ薬の効果が出始め、少し元気になった。いよいよ独りでいるのが苦しくなり、そして強くなりたいと願うようになった。
「私のように弱くて独りぼっちでも入れてくれるコミュニティはないものか」
私はフォーラムを行き来し、一つのクランに行き着いた。
当時クラン「フリージア」(F-SIA)は、応募条件なく全ての人間を受け入れる初心者育成クランであり、精鋭のユニカムを指導者として招いて、新人の育成に当たっていた。

私は当時のクラマスにお願いしてクランに入れてもらい、初めてクラン活動を味わった。これは人生初めての経験であった。Discordサーバーも初めて、チームで戦闘をするのも初めて。

しかし私はコミュニティに所属しつつも、クランとの距離を取っていた。仲の良い人もあまり作らず、拠点戦にも出たり出なかったりした。
理由は勿論、鬱病である。抑うつ状態が強い時は、コミュニケーションはおろかゲームをプレイすることすら怪しかった。

それで、クラン内での影は薄かった。

抗うつ薬に慣れてくると、私の病状は悪化した。
私はWoTをプレイしつつも、精神世界に傾倒するようになった。
連日、石に向かって話しかけ、友達になろうとした。
これは人工精霊と呼ばれる技法であり、最終的に自分の別人格を作ってしまい、石と会話ができるようになるというものである。

さらに古代インドに伝わる修行法を試したりと、精神世界への羨望は熱くなる一方で、病状は逆に悪化していった。

気づくと、クラン・フリージアは崩壊して、空中分解した後だった。

何が起こったのか、理解するのに1日かかり、さらに1日後にウンバボ族を見つけ、たかし族長に請い、ウンバボ族に入らせてもらった。

以後、ウンバボ族から出たことはない。
これが私のクラン遍歴である。


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インターネットを渡り歩いてまだ6年、色々なカテゴリを楽しみ、「消費者」として生きています。 そんな文化の消費者の毎日思ったことアレコレを書いていきます。雑記。