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最高に生きよう―玉光神社 「愛と超作のトレーニング」 の勧め― :はなこ

玉光神社では、人々が愛と調和のある社会を築くための学びとして、どなたでも参加できる「愛と超作のトレーニング」という講座を毎月開催しています。Zoom参加も可能で、遠方の方々も多く、参加してくださっています。この講座は、神の愛を感じ、そしてそれを実践することで、より豊かで平和な人生を歩むための道しるべとなります。 

ここで言う「愛」は、人間の恋心や、感情的な好き嫌いのような、自己中心的で移ろい易いものではなく、すべての人や自然、ものに向けられる、普遍的で永続的な「神の愛」を指します。 

玉光神社の最も大切な教えが、『十五条の御神訓』です。

『十五条の御神訓』は、初代宮司・本山博が1995年(平成7年)11月15日に御神言(玉光大神の言葉)を賜り、初代宮司・本山博によって書き留められたものです(順番も含め、御神言そのままを書き起こしたものです)。また、2015年(平成27年)2月6日の御神言により『十五条の御神訓』は玉光神社の根本教典と位置付けられました。

「愛」については、『十五条の御神訓』の中で、たびたび言及され、第二、三、六、八、十三、十五条の六箇条の中で述べられています。第八条では、「神の愛をもて 人と自然を愛せよ」と説かれ、「愛」が2回使われ、「愛」という言葉は、全体で7回も登場します。これにより、「愛」が重要なテーマであることが強調され、読むたびにその深い意味が心に刻まれていきます。特に私は、「神の愛を感得し 真似すべし」という第三条に共鳴し、自らの心のよりどころとしています。

では、「超作」とはなんでしょうか。初代宮司・本山博著『愛と超作』の序文に、次のように書かれています。

超作とは、人や自然が成り立つように、愛と智慧をもって、対象である人や自然になりきって働くことである。すると、人も自然も自分をも包摂する大きな存在に成長する。そこでは人をも自然をも助け成り立たせることができる。全ての人が共存できる社会を成り立たすことができる。このような人間は、人に頼らず自ら生き、その広い大きな個人性を保ちつつ他の人びとを助け成り立たせ、且つ、共存できる社会性を成就できる。

本山博『愛と超作:神様の真似をして生きる』宗教心理出版、1996年、v頁

「超作」とは、人や自然を支えるために、愛と智慧を持って自らがその存在になりきり、共に成長するための実践と言えます。

『十五条の御神訓』には、一度だけ、「超作」という言葉が出てきます。
第十条「今を超作せよ 絶対の神に還れる」
「超作」を行えば、「絶対の神に還れる」というのです。なんと素晴らしいことでしょうか。
この第十条から、いかに「超作」ということが、崇高な行いであるのかが感じとれます。

「絶対の神」ということは、小さな私には、想像もつきませんが、とにかく、最高、至高の神に還れるのです。「絶対の神」とは、私たちが理解する限りの存在を超越し、宇宙の根源的な存在と思います。一瞬一瞬に、超作を全うし、人生を終えたら、絶対の神のふところに抱かれる、と、私なりにこの条を解釈しています。

「絶対の神に還れる」、そのことを心から信じて、神の導きに従い、日々の生活の中で「超作」を実践していきたいと強く願っています。

玉光神社と同じ敷地内に、初代宮司・本山博が創設し、初代会長をつとめた、IARP(創立当初の名称:国際宗教超心理学会)の研究施設があります。IARPでは、宗教や信仰、思想、哲学、神学、文化の枠を越え、互いの多様性を尊重しつつ、共に真理を追究し、目に見えない気の流れや精神的エネルギー、神秘的な体験についても、科学的に証明できるような研究をおしすすめ、地球社会全体の調和を生み出せるような学問を確立するという趣旨で創立され、日々、研鑽を積み、多くの受講生を育成しています。 

玉光神社初代宮司であり、IARP初代会長であった本山博は、古今東西の宗教や神学、哲学、神秘思想を研究し、実践し、神との合一に至る深い実体験を基に、平和で豊かで健康な地球社会の実現をめざし、人々を導くために、たくさんの本を著しました。「ヨーガ」に関する著書のタイトルには、「密教ヨーガ」、「瞑想ヨーガ」という名称が使われていました。それがだんだん後年になるにしたがい、本山博は、「IARPのヨーガは、『超作ヨーガ』と呼べ」と言うようになりました。座して「瞑想」による霊的成長と悟りをめざすことは、すぐれた行法ではあるが、その目的を果たすことは大変に難しい。一般の人々にとっては、社会における自分の日常の仕事において、この世に授かった自分の身体と心とを用いて、利他の思いで結果を求めずに、神の国実現のための道具として働く行為である「超作」を実践することができれば、それは、座って瞑想をすることに勝るとも劣らない行為となる。瞑想行を全うすることが難しい多くの人々は、瞑想による悟り(神との合一)を得ることを目標にするのでなく、実社会で日常的に「超作」を行うことに、人生の舵を切るようにとの本山博よりのメッセージと、私は受けとめています。 

「超作ヨーガ」の志向するものは、それまでの「瞑想ヨーガ」をさらに社会にいかすために用い、社会を改革して、すべての人々、自然、ものの調和する、平和で幸せな地球社会を実現し、さらには宇宙全体の調和をも目指すものです。

 身近な例で言えば、家族や友人との関係においても、ただ仲良くするだけでなく、その関係を深め、より良いものにするために「超作」を実践することが求められます。「超作」を通して、愛と共に他者を理解し、支えることで、互いに成長できる社会を築いていきたいものです。 

現宮司・本山一博は、初代宮司のIARP設立当時の趣旨と、晩年の遺志を継ぐべく、「愛と超作」の勉強と教育、普及に力を注いでいます。

「愛と超作のトレーニング」は、現宮司の先導する、「超作」のための学びと実践を通して、この世に生きる意味と目的、自分の役割を追求し、「超作」の実践により、社会も個人も調和して幸せになるためのトレーニングです。

 「愛」と「超作」とを無意識のうちにも実践できるように、トレーニング(訓練)しましょう、という目的で、この講座は開催されています。原則として月に一度、土曜日か日曜日の午前10時~12時の2時間の内、前半に経絡体操を行います。この体操は、本山博の開発したもので、より深い瞑想へと導くために、身体と心とを整えるための体操です。そして後半は、「超作」についてのお勉強(現宮司作成『超作教育テキスト』に基づいた理論の講義と実践)を行います。「講義と実践」などと言うと、なにやら難しそうに感じられるかも知れませんが、決してそんなことはなく、あっという間に時間がたってしまいます。なにせ「トレーニング(訓練)」なのですから、頭を使って論理的に理解することに加えて、身体を使って座法をとり、瞑想を行うのです。その瞑想法は、神の愛を感得しやすい感性を成長させ、各個人が、神の心にかなった「超作」を社会で充分に行えるよう、体と心との両方の奥深くから、「愛と超作」を実践できる資質に成長させることをめざして、現宮司によって独自に考案されています。まさに「愛と超作」のための精神的なトレーニングなのです。 

「愛」も「超作」も筋トレならぬ、「愛トレ」「超トレ」を心がけることによって、日ごろの心の持ち方も徐々に定まり、初代宮司が晩年に指し示した「超作ヨーガ」への道をさらに力強く、歩んでいけるのだと思います。 

次回は9月14日(土)10:00~12:00玉光神社・妙清会館を予定しています。ご関心をお持ちの方は、詳しくはホームページをご覧ください。

 この講座は、あなた自身の成長と共に、社会全体の調和をもたらすための一歩です。「超作」の実践は、行動により宇宙の真理と一致し、宇宙の根源的な存在へと近づいていく精神的な探求でもあります。「愛」は、宇宙の根本的なエネルギーであり、それを実生活で表現することが、私たちの使命です。

皆さんと一緒に「愛と超作のトレーニング」を通じて、新たな道を切り開いていきましょう。

そして、この人生を最高に生き尽くしましょう。